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実施報告performance

実施報告 2021年10月06日

【実施報告】<まちだづくりサロン>わたしたちのことばで語り合うSDGs~SDGsを草の根から考える~VOL.2を開催しました

9月29日(水)、オンラインで「<まちだづくりサロン>わたしたちのことばで語り合うSDGs~SDGsを草の根から考える~VOL.2」を開催し、18名の方にご参加いただきました。当日はFacebook Liveからも配信を行いました。
(アーカイブはこちらからご覧いただけます▶https://fb.watch/8mbmSVsH2z/

「誰ひとり取り残さない」という理念を掲げているSDGs。
第1回に引き続きサポートオフィスではSDGsを団体の活動に取り入れている方を囲み、一緒に考えたり、意見交換や仲間づくりができる場を作りました。

今回のゲストは双方形/まちだ自然エネルギー協議会の清原理さん。当初は寺崎琢夫さんも一緒に出演する予定でしたが、打ち合わせ中にお2人の話はとても1回では収まらない!と盛り上がったので、寺崎さんには第3回でお話いただくことになりました。第3回のご案内はこちらからご覧いただけます。

今回のテーマは「ソーシャル・キャピタルを醸成する 街をクリエイティブにするとは」です。インキュベーションスペースであり、シェアスペースでもある双方形を運営する清原さんのクロスオーバーな場作り・仕掛け作りに着目しつつ、そこから見えるSDGsの本質に迫っていく時間となりました。

モデレーターは第1回と同じく桜美林大学在学時に「SDGsをナナメに捉えてアップデートする」学生団体、オトロ・カミーノを設立した経験もある、高橋豪哉さんです。

本イベントは、ゲストとモデレーターのトークセッション形式で進んでいきます。以下、実際に行われたお話を一部ご紹介します。

 

ゲストの清原さんが運営しており、本イベントの配信会場でもあった双方形の様子です。

 


Q1.双方形ではどんな人が来て、どうやって人がつながるのでしょうか?

A1.今回のテーマでもある「ソーシャル・キャピタル(社会関係資本・人的資本)」とは人と人とのつながりが地域にとって非常に役立つという考えです。ここは全然知らない人同士が出会う、「触媒」となるような場所。何かと何かが出会ってパッと火が付くように偶然性の中で何かが起きる出会いを楽しんでいます

Q2.清原さん自身はSDGsをどんな風に見ていますか?

A2.「ブームにしたくないな」と思います。でもSDGsをきっかけに環境や貧困・教育に関心が向いたり、普段のビジネスには関係ないけど自分たちにも関係があるのだと気づくための「良い機会」だと思っています。うまく利用してその結果社会が良くなるなら、良いことだと思います。
ただ危惧しているのは17のゴール、169のターゲットの中で「自分たちはこれをやっています」と書くだけになってしまうこと。自分たちの既存の活動を当てはめるのではなく、色んなつながりの中で解決することが大切なので、その視点を取り入れるとSDGsの理念が活きるかなと思っています。

Q3.ソーシャルキャピタル(人と人とのかかわり)の中で見えてくるのものとは何でしょうか?

A3.人と出会えるというのはワクワクや面白いことが起きるかどうかだと思っています。僕は人見知りで人としゃべるのがあまり好きではないんですよ。知らない人と会うと緊張するし、仲間内のほうが楽じゃないですか(笑)でも、人と出会った後に感じるワクワクが面白いからと、振り切ってやっていることが多いです。

いろんな市民活動をしている人たちがこれからSDGsをやっていきたい、開かれた活動をしたいと感じた時に良い方法はありますか?

「関係性がフラット」だとできることがたくさんあるので、あまり背負わないほうがいいかなと思っています。フラットになって初めて出てくることがたくさんあるんです。みんなどうしても自分の活動を勧めたいから上から目線になりやすいわけです。そこをフラットに、相手をリスペクトして話せると面白いことが起きると思います

<サポートオフィスインターン生 山本真美さんの感想>
SDGsイベントで印象に残ったことは「人との繋がりを大切にする」ということです。繋がり、というと私たちは血縁、地縁を最初に想像しますが、「双方形」では、そうではないもっとフラットな関係の構築を目的としており、斬新な考え方にとても興味を惹かれました。双方形という空間が、偶然的な出会いの中に、自分の居場所を各々が見いだすことのできる創造的で知的な場である重要性が分かりました。また、講義の中で、ワクワクすることに飛び込むことが大切というお話しもあり、クリエイティブに多くの人が活動できる地域づくりが、持続可能な地域を作るためにも必要となってくるのかなと考えさせられました。

<山本さんからの質問>
Q.イベントに参加する一歩を踏み出すための工夫はあるでしょうか?

A.人寄せパンダ、といったものにはあまり効果がなく、来ない人を無理に来させる必要はないと思います。「寝た子を起こすな」ということですね。ただ、1回イベントに来てくれた方を、全く違ったテーマのイベントに何気なく誘うことで、別のことに興味を持ってもらえる可能性があるのでそれは意識的に仕掛けています。


<まちだづくりサロン>わたしたちのことばで語り合うSDGsシリーズでは、ゲストとモデレーターの皆さんに、イベント最後に今回のトークセッションを受けて、「明日からのSDGs」というテーマで一言いただいています。以下は、3人が発表した「明日からのSDGs」です。

清原さん 「いい加減なとんがり」 (適当なんだけどちょっととんがったことをするのがいい)

高橋さん 「あいまいさとリスペクト」 (区切りすぎない、重なりを大切にした上で相手をリスペクトする)

 

イベント終了後に撮影。左がモデレーターを務めた高橋さん、右がゲストの清原さん。


次回の<まちだづくりサロン>わたしたちのことばで語り合うSDGsは11月17日(水)18:30~20:00に開催します。
ゲストは寺崎琢夫さん(双方形/まちだ自然エネルギー協議会)です。「SDGsは自分にとっては最低限」とおっしゃる寺崎さんの暮らし(電気代月25円!)のこと、活動のことを伺っていきたいと思います。

次回もZoomを使用したオンライン開催を行うと同時にFacebook Live配信を予定していますので、耳だけ参加も大歓迎です!
次回の開催詳細・参加お申込みは、こちらからどうぞ!

*第1回のレポートもこちらからご覧いただけます。

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