【実施報告】第2回ファシリテーション基礎講座@オンライン<6月19日>
6月19日、第2回ファシリテーション基礎講座を開催し、12名の方にご参加いただきました。
ファシリテーション基礎講座は、対話の基礎とその前提となる自分自身のコミュニケーションの特徴を理解しながら、「参加者全員が安心して意見を言える場づくり」を実現させるために必要なスキルの習得を目指す講座です。講師は町田市地域活動サポートオフィス統括ディレクターの長浜洋二が務めています。
第2回のプログラムは「対話の基礎〜聴く力と問う力を身につける〜」でした。
対話をする上でとても重要な、聴く力と問う力。長浜は、人と人との会話は「聴く→反映する・認知する←問う」の連続で成り立っていると言います。今回は3時間の講座の中、デモンストレーションやグループワークなど何度も実践を重ねながら講座を行いました。以下に、講座の1部をご紹介していきます。
①【デモンストレーション】聴く姿勢
参加者の中から代表者1名に、講師の長浜に前回の講座で作成した自分史について6分間でお話をしていただき、ほかの受講生は長浜の傾聴する姿勢や言動についてメモをする、というデモンストレーションを行いました。
わざととは分かっていても講師が対話中にごそごそ動いたり、画面OFFしてしまったりする場面に、デモンストレーションを見ている側としてはヒヤヒヤする部分もありました。6分間の対話が終わったのち、参加者の皆さんから講師の「傾聴態度」について以下のような気づきをフィードバックいただきました。
・「それでどうなったんですか?」「その時どんな気づきがありましたか?」など、次の対話を促す声かけがあった。
・相手の表情をよく見ていて、それについてコメントもしてよかった。(すっきりとした表情をされていますね、など)
・スマホをいじったり、画面OFFをすると話している相手に表情が見えなくなるので、相手は話しづらいのでは?と思った。
②【ワーク】質問を言い換える
よく使ってしまいがちだけど聞かれた人にとっては答えづらい質問を、相手が話しやすいように「言い換える」練習を参加者全員で行いました。
Q1.お身体は大丈夫ですか?
(言い換え)最近よく眠れていますか? お薬は何を飲んでいますか?
Q3.目標はありますか?
(言い換え)今ハマっていることはありますか? 今どんなことを頑張っていますか?
Q2.困ったことはありますか?
(言い換え)どんな手を打とうとしているの?
③【ワークショップ】リーダーの条件を考える!
参加者の中から6名の方に代表者になっていただき、「リーダーに必要な条件」について話し合うグループワークを行いました。ほかの参加者は「ビデオ以外の参加者を非表示」という、ビデオをOFFにしている人が画面上から見えなくなるZoom上の機能を使い、画面上に6名しか表示されたない状態でスタートしました。6人がグループワークを行う中、その他の参加者は、ここまで学んできた「傾聴・認知」がグループワークの中で実践されているかを確認しました。
グループワークを見学していた人からは、
・だれかが違和感ある表情や動きをしたとき、議論を少し戻して問いかけていたAさんがすごくよかった。
・「ここは私は譲れないポイント」「Bさんの意見を聴いて目からうろこだった」など率直な気持ちを伝えるCさんが素敵だった。
・ファシリテーターをしてくださった方の意見も、ほかの5人から話を振って聴きだせるとよかった。
などの意見や感想が出てきました。
聴く人、問う人、そしてそれを第3の視点で見ている人、それぞれの立場の意見を知ることで、こんなにも視点が違うものかとまた新しい気づきが深まる時間となりました。
参加者の中から発表者として立候補していただいたり、手上げ式で意見を全員で出し合ったりという時間が多くありましたが、積極的に手が挙がり、2回の講座を通して場が温まってきているのを感じました。これもきっとファシリテーションの力ですね。
第3回ファシリテーション基礎講座のプログラムは「対話の応用〜合意形成の場をつくる〜」です。
単発の参加も大歓迎です。第3回は町田市中央図書館司書の方によりファシリテーションに関わる選書のご紹介もあります!
講座の詳細・申し込みはこちらをご覧ください。
*第1回「対話の事前準備~自己理解を深める~」のレポートはこちらをご覧ください。