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実施報告performance

実施報告 2025年05月15日

【実施報告】公益財団法人トヨタ財団助成「国内助成プログラム」公募説明会&助成金プチ講座を開催しました

5月8日(木)、町田市地域活動サポートオフィス主催「公益財団法人トヨタ財団が実施する国内助成プログラムの公募説明会」を開催し、対面・オンライン参加を合わせて市内外から26名の方にご参加いただきました。

トヨタ財団国内助成プログラムは、6月5日(木)15時までの期間、「新常態における新たな着想に基づく自治型社会の推進」をテーマに、以下の2つの枠組みで助成事業を公募しています。

1)日本における自治型社会の一層の推進に寄与するシステムの創出と人材の育成
2)地域における自治を推進するための基盤づくり

説明会では、サポートオフィスの喜田によるミニ講座「助成金とは」の後、トヨタ財団の担当者による助成プログラムの説明、さらに希望者を対象とした個別相談会が行われました。

以下、当日行われたミニ講座、説明会、質疑応答を一部ご紹介します。


<ミニ講座 「助成金とは」|サポートオフィス喜田>

●募集要項から応募者に求められていることを読み解く

助成プログラムは、対象範囲や対象団体、取り組みの種類などの項目と、それぞれの内容の組み合わせによって性質やねらいが異なります。助成を行う側が何を求めているのかを読み解くことが重要です。

●助成金は時限付きで変動性が大きい財源

助成金は一過性の資金であり、事業を次のフェーズやステップに進めるための資金としては活用できるものの、定常的な活動の財源としては相性が良くない場合もあります。事業を実施する過程で、助成金をどのタイミングで活用するかを考慮しましょう。

・申請書の書き方
(1)助成プログラムの趣旨を理解する

(2)助成期間の成果を意識する

(3)全体の整合性を意識する

(4)自団体のユニークネスと強みを意識する

(5)締切を守る

 

<公募説明:国内助成プログラム|トヨタ財団 武藤良太氏>

担当の武藤氏よりトヨタ財団国内助成プログラムで期待する結果や成果について丁寧に説明していただきました。

●応募の要件

応募の要件として以下の三点が特徴となります。
(1)プロジェクトチーム体制であること
(2)企画や調査フェーズでの一定実績がすでにあること
(3)運営の中心を担う団体であること

●プログラムで期待する成果

本プログラムのキーワードの1つである「自治型社会」。説明会の中では、「for allではなくby all」、つまり「みんなで考え、一緒に(協力して)取り組んでいくこと」が大切にされている助成プログラムであることが解説されました。

その上で、期待される成果は以下の4点です。課題解決そのものよりも、そのプロセスに重点を置いている点がこのプログラムの大きな特徴です。

(1)市民・住民自身が主体的に関わり、今後の新たな変化にも対応できる意識や仕組みを備えること

(2)多様なアクターによる連携・協力体制が、助成期間終了後も持続すること

(3)既存の社会システムや制度、取り組みの課題点を踏まえた新たな仕組みや制度・手法が生まれること

(4)プロジェクトを通じて得た知見をまとめ、積極的に発信・共有すること

その他、プログラムの詳細は、トヨタ財団ホームページ<国内助成プログラム>のページでご確認ください。

<公募説明:研究助成プログラム|トヨタ財団 寺崎陽子氏>

今回の説明会では、「トヨタ財団研究助成プログラム」についての説明もありました。トヨタ財団の研究助成プログラムは学術的成果にとどまらず、社会にどのようなインパクトをもたらすかを重視していることが特徴です。また、大学や研究機関等に所属する研究者だけではなく、研究活動に取り組むさまざまな個人を、「研究者」と定義していて、NPOや市民活動での実践を研究として普遍化していくようなプロジェクトも助成の対象となっているそうです。

研究助成プログラムの詳細は、トヨタ財団ホームページ<研究助成プログラム>のページでご確認ください。

 

<質疑応答>

Q1. アウトプットよりプロセス重視というお話があったが、トヨタ財団としてプロセスを重視するプログラムにした背景があれば教えて欲しい。
A1. 近年、民間助成金の多くが短期的な成果やわかりやすい成果指標を求めるプログラムが多い中で、色々な価値観の助成プログラムがあることが豊かな社会づくりにつながるのではという考えから、そのような特徴を持ったプログラムにしています。

Q2. 初めての助成金へのチャレンジだが、(1)の日本と(2)の地域のどちらの枠組みに応募するのが良いでしょうか。
A2. 実績のある取り組みを全国展開するのが「(1)日本」。初めての取り組みであれば「(2)地域」への応募が適しています。

Q3. プロジェクトメンバーとしては、何名位の方に参加してもらったら良いのでしょうか。また専門性のある方の参加は必須ですか。
A3. 人数や肩書(専門性)の制限はありません。必要に応じた人選が求められます。企画書の実施体制の欄には、現時点で参加が確定しているメンバーのみ記載してください。

Q4. 研究助成について。これまで採択された研究助成のアウトプットについて教えてください。
A4. プロジェクトのアウトプットとして論文を書いている事例は多いのですが、論文だけでなく研究成果をわかりやすく広く市民や当事者へ届く形を考えていただきたいと思います。適切な方法は、届けたい相手によって異なると考えています。過去の例だと、映像やパンフレット、発表の場を開催するなどが行われました。

<参加者の感想>

・トヨタ財団の助成金説明会に参加し、「成果よりもプロセスを重視する」という姿勢に深く感銘を受けました。
・助成金へ募集するに当たり、審査側の視点まで初心者(私たち)にもわかりやすく丁寧に説明して下さり、とても勉強になりました。
・今回のセミナーを受けて、もっと広い考えで活動しなければならないことを気付かされました。とても有意義で参考になりました。
・全体から「関係者・団体の成長して行くプロセス」に軸足を置き動的に2~3年長期的視点での取り組みを基本にしている、等々、大いに納得・実感しました。

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