【実施報告】小山田の里山環境活用の拠点づくりに関するワークショップ第4回
1月29日(日)10時~12時町田市バイオエネルギーセンターにて「小山田の里山環境活用の拠点づくりに関する ワークショップ」全5回の第4回が開催されました。本ワークショップは、「町田市里山環境活用保全計画」に基づき計画されている小山田エリアの里山環境を活用するための交流回遊拠点について、小山田地域に暮らす方とともに考えることを目的として開催しています。
第4回は、冒頭に過去3回のワークショップを振り返った後、里山環境活用拠点の「プランを考える」ワークショップを実施しました。
●当日配布資料
・【資料1】小山田の里山環境活用の拠点づくりに関するワークショップ第1~3回振り返り
・【資料2】第3回ワークショップグループワーク記録
第1部 小山田の里山環境活用の拠点づくりに関するワークショップ第1~3回振り返り
本ワークショップのファシリテーター本多秀行氏より、第1回で共有された「町田市里山環境活用保全計画」の概要と本ワークショップの実施目的、第2回のフィールドワークの様子、第3回の他地域事例講演の内容やグループワークで検討した「拠点の機能」についての振り返りがありました。
第2部 グループワーク
グループワークでは、第3回ワークショップで各グループから提示された「拠点の機能」をもとに絞り込んだ4つの機能(テーマ)について具体化していきました。
<絞り込んだ4つの機能(テーマ)>
①飲食や休憩、交流ができる
②情報を発信し地域をつなぐ
③里山を楽しむ(木工体験や農業体験、環境学習に必要な機能。例:工房)
④物品の販売や商品の開発などを行う
前半は、各グループで上記の中から関心のテーマを選び、各テーマについて「だれが(機能を活用する主体)」、「だれに(ターゲット)」、「なにをする(具体的なイメージ)」、「実現するために必要なモノ・コト」と「どのようなところ(具体的な場所)」について検討をすすめました。
休憩をはさんで後半は、前半のテーマを継続するグループと、②「情報を発信し地域をつなぐ」についての検討をすすめるグループにわかれてワークを実施しました。
各グループともに「だれが」は、地域住民、来訪者、高校生、地域の団体、NPO、民間事業者、ボランティア、町田市、農家など多様な主体があがっており、多くの主体が協働して運営するイメージが共通していました。
「だれに」は、都市部の方、地域住民、中高生、小学生、企業など多様な対象があがっており、観光や体験だけでなく、教育や研修の場としての活用についても意見が出ていました。
「なにをする」は、市民農園、コーヒーづくり、木工体験、里山生活体験、里山の歴史を知る講座、ホタル観察会、野菜販売など多くのアイディアが提案されました。
「実現するために、必要なモノ・コト」は、工房、ビジターセンター、休憩所などの<施設>、コーディネーター、ガイド、ボランティアなどの<人材>、山林整備、駐車場、アクセス(道路等)などの<インフラ>についての意見があがっていました。その他にも住民の組織化、稼ぐこと、人材育成のための研修といった運営の基盤をつくるための取組についても意見があがっていたことが印象的でした。
「どのようなところ(具体的な場所)」では、忠生630号線、野中谷戸、小山田バス停付近といった現時点で比較的交通アクセスのよい場所の他、今後道路整備が期待されている場所など具体的な場所が複数提示されました。意見交換の中では、「道路整備ありきではなくまずは拠点施設を中心に活性化することで道路の整備がすすむということもあるのでは」という意見も出ていました。
次回2月26日(日)が本ワークショップの最終回となります。次回は、各グループの提案をまとめ全体のイメージの共有を図る予定です。
ワークショップのプログラム、第1回、第2回のレポートはこちらからご覧いただけます。
・小山田の里山環境活用の拠点づくりに関する ワークショップ開催のお知らせ
・【実施報告】小山田の里山環境活用の拠点づくりに関する ワークショップ第1回
・【実施報告】小山田の里山環境活用の拠点づくりに関する ワークショップ第2回
・【実施報告】小山田の里山環境活用の拠点づくりに関する ワークショップ第3回
*サポートオフィスは、事務局として町田市経済観光部農業振興課里山担当とともに本ワークショップの運営を担当させていただいております。*