ページトップ

実施報告performance

実施報告 2022年11月29日

【実施報告】小山田の里山環境活用の拠点づくりに関するワークショップ第3回

11月20日(日)10時~12時町田市バイオエネルギーセンターにて「小山田の里山環境活用の拠点づくりに関する ワークショップ」全5回の第3回が開催されました。本ワークショップは、「町田市里山環境活用保全計画」に基づき計画されている小山田エリアの里山環境を活用するための交流回遊拠点について、小山田地域に暮らす方とともに考えることを目的として開催しています。

第3回は、拠点の機能について具体的に考えることを目的に第1部では、市内外の取組事例の講演を実施。第2部では、グループにわかれ「拠点施設に必要な機能」について検討しました。

●当日配布資料
【資料0】次第
【資料1】第1回小山田の里山環境活用の拠点づくりに関するワークショップグループワーク2「あったらいいな」記録
【資料2】第2回ワークショップフィールドワークアンケート感想概要版
【資料3】第2回ワークショップフィールドワーク感想アンケート集計(詳細版)

第1部 市内外の取組事例

▲ヒダクマ井上彩氏はオンラインで講演

小野路宿里山交流館館長 山崎凱史氏

小山田エリア同様町田市北部の里山環境にある小野路宿里山交流館。江戸時代の旅籠(はたご)を改修し、観光交流の拠点として再整備した施設です。

山崎氏からは、小野路宿里山交流館の施設の建物と機能(農産物販売、食事処、イベント等の企画)について、どのような視点で整備し、運営しているかをお話しいただきました。

・建物は、江戸時代宿場だった小野路の歴史を踏まえた建物とした。
・施設を開設する前に地域の農家をまわったときに余った農産物に気づいた。余っているものを交流館で売ってほしいとお願いした。農産物販売は、地域外から来た人が喜んでくれるだけでなく、地元の農家にも喜んでもらえている。
・食事も地域のものにこだわってメニューを検討。地元産品を使ったコロッケと小野路の人が昔から食べていた小野路うどんを提供している。メニューは2つに絞っている。
・地域外の人だけでなく地域の小学生が歴史や里山を知る場としても使ってもらっている。
・運営の中心となる人は覚悟が大事。お金もしっかり稼ぐ。覚悟をもってやると地元の人も参画してくれる。

株式会社 飛騨の森でクマは踊る(通称「ヒダクマ」) 井上彩氏

ヒダクマは、飛騨市が広葉樹のまちづくりをすすめる中で、特にチップや薪としてしか使い道のなかった「小径木」の価値を高めることを目的に飛騨市、株式会社トビムシ、株式会社ロフトワーク3者が立ち上げた会社です。小径木を活用した商品等の開発の他に広葉樹のものづくり拠点でもあるFabCafe Hidaの運営や森を活用したイベントや各種ツアーを実施しています。

井上氏からは、ヒダクマの事業概要を3つの観点(森活かしてカタチにする、森穫れた恵みを提供する・コミュニティを育む、森人の接点・関係をつくる)からお話しいただきました。

・大学生の合宿、企業の研修なども受け入れている。
・市外から来る方が利用していただくことが多いが、徐々に地域の人にも来ていただけるようになっている。カフェのメニューが好きで通ってくれる方も増えてきている。
・「蔵出し広葉樹」(様々なサイズの広葉樹を自由に購入できるイベント)など様々な切り口で広葉樹に触れる企画を実施している。
・商品開発の際には、地域外の専門家と地域の職人が一緒に取り組んでもらっている。

●会場からの質疑応答

問:ヒダクマで使っている森の所有について教えてください。
答:一つは、個人の方の森を使わせていただいている。もう一つは、会社設立の際に飛騨市所有のものを現物出資という形で提供してもらった「社有林」。

問:小野路宿里山交流館の経営、特に人件費について教えてください。
答:里山交流館では24名雇用している。フルタイムは館長1名。他はパートタイム。市からは指定管理料が出ているが、それでは足りないので、事業による収益を雇用に充てている。

第2部 グループワーク

グループワークでは、はじめに第1部の感想を共有しつつ、改めて過去2回のワークショップを踏まえて小山田エリアの「魅力」と「課題」について話しました。その後、「魅力を活かし」、「課題を解決する」ために拠点施設に必要な機能について各グループ5つキーワードを出しました。

最後にキーワードを全体で共有。以下当日あがったキーワードの一部を紹介します。
・情報発信
・地域内外の人が交流できる場
・農産物、木材・竹材の活用
・ビジターセンター
・体験プログラム
・カフェなどの飲食スペース
・地域の人も活用できる商店
・駐車場

全てのテーブルで共通しいてたのは、地域外の人だけでなく、地域に暮らす人にとっても必要な機能を検討していくことが重要であるという点です。今後4回、5回でキーワードをもとに拠点施設の機能について検討をすすめていきます。


ワークショップのプログラム、第1回、第2回のレポートはこちらからご覧いただけます。

小山田の里山環境活用の拠点づくりに関する ワークショップ開催のお知らせ
【実施報告】小山田の里山環境活用の拠点づくりに関する ワークショップ第1回
・【実施報告】小山田の里山環境活用の拠点づくりに関する ワークショップ第2回

*サポートオフィスは、事務局として町田市経済観光部農業振興課里山担当とともに本ワークショップの運営を担当させていただいております。*

 

 

お問い合わせ

CONTACT

ご質問やご相談を承ります。
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

メールマガジン登録

MAIL MAGAZINE

町田市の最新情報・イベント情報をお届けします。

    「まちだ」づくり応援基金

    DONATION

    「まちだ」づくり応援基金では
    ご支援をお願いしています