神奈川区地域づくり大学校 交流会で講師を担当しました!
1月21日(土)、第8期神奈川区地域づくり大学校の交流会で、サポートオフィス喜田・橋本が「他都市の実践から学ぶ活動の耕し方」をテーマに講師を担当させていただきました。
地域づくり大学校とは、暮らしの中で“こうなったらいいな”を形にしていくプロセスを学び、地域の新たなつながりを創り出す、全5回の講座です。地域で実践したい取り組みを具体化した計画「アクションプラン」を作成し発表することを目指し、仲間とともに学びを深めていきます。
今回登壇させていただいた「交流会」は、今期の受講生とこれまでの卒業生(1~7期)の42人が参加されていました。ネットワーク作りを目的に参加されている方も多く、近くの人と集まって話をするワークは活気あふれる時間になっていました。
当日お話した内容を以下にご紹介します。
前半は「地域づくりのツボ」をお題とした講義、後半は「みんなの経験共有会@神奈川区~地域活動やってみた!」ということで、町田で今年度開催しているイベント「みんなの経験共有会」の神奈川区バージョンを実施しました。
はじめに喜田から「地域づくりの6つの奥義」と題し、町田の事例を交えながら地域活動の6つのポイントをお話しました。
1 活動の目的(ビジョン)や使命(ミッション)を大切にしよう
→ビジョンやミッションは個人と団体と社会を結びつけるもの。サポートオフィスでは同じ本を読む、同じセミナーに参加する、現場でのエピソードを共有するなどして、振り返りながら確認しています。
2 お客様はつくらない、役割を作ろう
→参加した人が工夫する余地(あそび)をつくることがポイント。まちカフェ!を例にすると、「学生おうえん隊」「おうえん隊取材チーム」など役割に名前をつけるのも効果的です。
3 他の人のイベントに参加しよう
→おたがいさまの関係づくりはとっても大事。集客したいなら、自分も他の人のイベントに積極的に参加してみよう。
4 「まね」をしよう
→活動は「まね」+ちょっとのオリジナルで!実施する前に「まねさせてください!」のご挨拶も大事ですね。
5 弱み(足りない、困った)はシェアしよう
→楽しいと並んで困りごとは参加を広げるチャンス!メンバーに対しても外部の人に対しても「強み」だけでなく「弱み」をシェアすることで応援する人が見つかります。
6 まずは自分が楽しむことから
→楽しそうに活動している人のところに人が集まります。サポートオフィスでは、イベント開催時スタッフが「楽しむ」「慌てない」「ピリピリしない」を約束しています。
橋本からは、地域活動に学生の参加を促進するためのポイントをサポートオフィスインターン生が実施したアンケート調査の結果や学生おうえん隊の取組などを交えてお話ししました。
後半は橋本が進行を担当し、「みんなの経験共有会@神奈川区」を行いました。
ゲストとして登壇してくださったのは、「ふれあいっこ三ツ沢」の小川さん・中川さんと「花まちプロジェクト」の岩崎さん・澤井さんです。以下、トークセッションを一部ご紹介します。
Q.地域づくり大学校で印象に残っている学びと、その学びがどのように現在の活動につながっていったか教えてください。
小川さん:
第1期を受講していましたが、第1期では実際の活動を見学しに行くバスツアーのような企画がありました。そのときに実際の活動現場を見て、具体的なイメージが沸いたことが印象に残っています。
岩崎さん:
印象に残っている言葉が、「3人集まれば始められる」、「どんな活動も必ず防災につながる」の2つです。3人ならできるかも、と思い呼びかけたところ8人集まりました。また防災にも関心が強いので、どんな活動も防災につながるということが現在もモチベーションになっています。
Q.(ふれあいっこ三ツ沢さんへ)どのように地域の人を巻き込みながら活動を展開していきましたか?
小川さん・中川さん:
民生委員・児童委員など関心が高そうな地域のキーパーソンから声をかけ、その後農家さん・男性サークルなど広げていきました。最初は参加者が1人でもあまり気にせず、人数にはこだわらずにやっていました。協力を求めたときに子ども食堂の価値が伝わらず玉砕したこともありますが、まず声をかけて話してみるのは大事だと思っています。
Q.(花まちプロジェクトさんへ)団体のチームビルディングをする上で難しいと感じること・面白いと感じていることなどあれば教えてください。
澤井さん:
このプロジェクトはいろんな目的・立場で参加している人がいますが、例えば「代表が緊張していれば誰かが和ます」など、それぞれの強みと弱みを活かして一緒に活動していけるといいんじゃないかなと思っています。
<クロージング>
みんなの経験共有会では、最後にゲストの方からメッセージを掲げていただき、クロージングとしています。今回の一言は、「あなたにとって地域活動とは?」です。
小川さん:「地域への恩返し」
私は生まれも育ちも神奈川区なので、恩返しをしていきたいという気持ちで活動しています。
中川さん:「町のおばさん」
最初は自分にできるかしらと心配していましたが、「町のおばさん」のような存在なら私にもできるかなと思って続けています。
岩崎さん:「老後を楽しく生きるため」
老後、やることがないなんてもったいないと思っています。現役世代から地域活動を始めておくことはとても大切だと思っています。
澤井さん:「励みとうるおい」
仕事や家庭じゃない活動に関わることが、自分にとって励みでもありうるおいになっています。
町田ではじめた「経験共有会」が地域を超えて実施できたことで私たちにとっても学びの多い時間となりました。
最後は、今日の気づきを全員一言ずつ話して終了となりました。
地域づくりのツボ参考になりました/楽しんでやっていれば周りを巻き込める!/今後すべきことを考えられました/今日素晴らしい力が得られた!/人の話を聞いて自分の考えを整理すると新しいものが生まれる/3人集まればできる!/出会いに感謝/食わず嫌いせずにまずは見て体験/地域活動やっぱりやりたいなと強い気持ちになりました!/苦手、困りごとこそ共有!/大学生とのコラボのノウハウがよかった |
自組織についてお話しさせていただいたりご質問をいただいたりする機会は、普段の活動を振り返る貴重な機会です。講演などの機会は、引き続き積極的にお受けしていきたいと思います!ご希望の方は、サポートオフィスまでご連絡をお願いいたします。