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レポート 2020年04月28日

【コラム】SDGsビギナーのためのSDGs入門ガイド_vol.2

前回のコラムでは、朝日新聞社の調査結果より、SDGsへの関心は若い世代を中心に高まってきていること、そして今後は、市民活動にもSDGsのエッセンスを盛り込む流れが活発化する予測などをご紹介しました。
第2回目の今回は、<今さら聞けないSDGsの基礎知識>と題し、SDGsを語る上で押さえておきたい2つのポイントをご紹介します。

 

【ポイント1】
「誰ひとり取り残さない」社会を作るための約束
SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)は、2015年9月に国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」における、中心的な考え方のこと。

未来の世代にも安心してバトンを手渡せる世界にするための「貧困をなくそう」「すべての人に健康と福祉を」など17のゴール(目標)と169項目の具体的なターゲット(達成目標)が設定されています。このゴールやターゲットは約3年間かけてオンライン調査を行い、1000万人以上が意見を交わして生まれました。国連加盟193ヵ国すべてが合意していることからも、世界中の人々の強い願いや想いが込められている目標であることが伝わってきます。

実はSDGsにはMDGsという前身の国連目標がありました。しかし、さまざまな格差、母子保健、衛生の分野などで達成率が低く、また先進国主導で目標を決定していたことへの反発など、課題も山積。そのことを受け、SDGsでは「誰ひとり取り残さない」という理念を掲げ、「世界レベルの約束事」として2030年を期限に取り組みが開始されたのです。

世界規模で認知拡大のPRがなされ、日本でも「SDGs」の文字を目にする機会が格段に増えてきました。20年度からは小学校、そして翌年度には中学校の学習指導要領にSDGsに関する教育を取り入れることも決まっています。

 

【ポイント2】
SDGsを「自分ごと」にする2つの視点
「国連の目標」と聞くと、「遠い国の話」に聞こえてしまいがちですし、「17の目標」と聞いても「そんなに多く、自分や自分の団体で達成できるの?」といぶかしく思ってしまう方も多いのではないでしょうか?
そんな時は「世界や日本の現状を数字で知る」、「17のゴールはつながっている」という2つの視点を取り入れることで、SDGsをぐっと自分の生活に寄せて考えることができます。
では実際に見ていきましょう。

 ▲SDGsで掲げている17のゴール(目標)

 

|世界や日本の現状を数字で知る
例えば、日本の子どもの貧困率は13.9%(※1)、町田の子どもの貧困率は9.5%(※2)、つまり、いまだ日本でも1割ほどの子どもが貧困状況にいます。

その現状を踏まえると、<1:貧困をなくそう><2:飢餓をゼロに><3:すべての人に健康と福祉を><4:質の高い教育をみんなに>などは、「遠くの国の課題」ではなく、我々の地域でも共通して解決すべき項目であることが見えてきます。

このような現状を知る統計データは、行政のホームページ等で紹介されています。また、SDGsのゴールに対する世界の現状数値は、下記のサイトでとても分かりやすく紹介されているので、このタイミングでのぞいてはいかがでしょうか?

▼SDGs報告2019/国連連合広報センター

 

|リンクしあう17の目標
先にご紹介した17の目標が互いに結び付いており、そのことを知れば知るほど自分にも「できる」行動が増えていきます。
例えば、<8:働きがいも経済成長も><11:住み続けられるまちづくりを><13:気候変動に具体的な対策を>を知っていれば、地元で雇用を生み出し、活気のある街づくりにつながる「地元の商店に買い物にいく」という行動をとることができます。

日常の何気ない行動が、SDGsアクションになり、そのことが世界の課題解決につながる「意味のある行動」になる…、なんだか少しSDGsが自分ごとになってきますよね。

17の目標に向けて、今日から「ソファに寝ながらでも」できるアクションを紹介しているガイドが国連より出されています。負担を感じず、できることからまずは小さくアクションを始めること―SDGsの理解をぐっと深めるポイントです。

▼持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド

 

上記「ソファに寝ながらでも」のアクション項目に、「いいね! するだけじゃなく、シェアしよう」という項目があります。この機会に、例えば町田市の市民活動について調べたことをシェアするというのも、立派なSDGsアクションですね!サポートオフィスでも、市民活動についてご紹介をさせていただいております。

 

まとめ
SDGsの目標を達成できなかったからと、何らかの罰則があるわけではありません。ただ、環境破壊や経済格差、紛争による難民の増加など、地球が待ったなしのSOSを出している今、SDGsは、私たち一人ひとりがそれら社会課題の改善に取り組むときの、具体的な<とっかかり>を示してくれるものなのだなと感じます。

少し意識するだけで、何気ない日々の生活が「意味のある」ものになっていく。そしてその行為がゆくゆくは遠くにいる誰かを助けることにつながっていき、巡りめぐって自分や次の世代の暮らしや心を豊かにしてくれる…。そんな「温かい気持ち」が世界をめぐる仕組み、それがSDGsなのかもしれません。

次回は、「SDGsを実際にどういうふうに組織や活動に生かしているの?」をテーマに、5団体の事例を通じて、さらにSDGsの理解を深めていきます。お楽しみに!

※1 平成28年国民生活基礎調査(厚生労働省、2015年時点) ※2 市内公立小中学校の児童・生徒及びその保護者に対する調査(町田市、2016年)

 


 

著者/杉山久美子

大学卒業後、ベネッセコーポレーションにて中高生向けの進路情報誌の編集や企業の広報・PRに従事。孤独になりがちだった育児が、地域の子育てサロンや自治体の催しに参加したことで、充実した時間になったことを契機に、<地域福祉>に本気で取り組もうと決意。愛すべき地元・町田のまちづくりの旗振り役を目指し2020年4月入職。社会福祉士。

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