【コラム】SDGsビギナーのためのSDGs入門ガイド_vol.1
はじめまして。今年度からサポートオフィスの一員となりました杉山久美子です。
サポートオフィスのスタッフが、日々の生活の中での学びや気づきをまとめる<コラム>。私杉山からは、最近耳にするようになったけど、なかなか<自分ごと>として捉えにくい「SDGs (エスディージーズ)」について、ご紹介していきます。
プロローグ
「SDGs」と検索サイトで文字を入力すると、すぐさま数億を超えるページがヒットするのが現状。情報は溢れていますが、そこから自分の生活や自分が取り組んでいる活動・団体に生かす視点を見つけ出すのは、なかなかのハードルですよね。
そこで、本コラムでは全5回にわたり、SDGsのアウトラインをざっくりとつかみながら、実際に日々の生活や団体の活動にSDGsを取り入れている事例やSDGsをより深く知りたい時にアクセスするといいサイトや本・雑誌情報等をギュッとコンパクトにまとめてお届けしてまいります。
今回、このコラムを執筆するにあたり、SDGsについて様々な記事や文献を読み勉強する中で、SDGsの取り組みは、<今>と<未来>、<日本>と<世界>の距離をぐっと近づけて、目指すべき在り方を自分ごととして考え&シェアできるツールであると強く感じました。
と同時に、すべてをSDGsで解決しようと鼻息荒くするのではなく、自分や所属する団体の身の丈にあったSDGsの取り組みこそが、達成の近道であるとも感じました。
本コラムを読んでいただく中で、皆さんの中に一つでもSDGsに対するご自分の意見の「種」が生まれれば幸いです。
それでは一緒にSDGsについて見て、感じて、考えていきましょう!
「正直、みんなどれくらい知ってる?」
~数字で見る、日本のSDGsの認知度~
コラム第1回目は、SDGsを知る前段階として、日本でどのくらいの人がSDGsを知っているのか数字で見ていきましょう。
朝日新聞社(※)が2017年から実施している調査で、「SDGsという言葉を聞いたことがあるか」という質問に対し、「ある」と答えた人は32.9%。認知度は調査開始の2017年から伸び続けており、約3人に1人が「聞いたことがある」という結果になりました。
年代別には「20代」が43.4%と半数近くの人が知っていると答えており、若い世代の認知の急速な伸びが確認でき、ついで30代、50代が続きました。職業別では「管理職」が47.7%、「学生」が41.4%、「事務・技術職」の37.5%が「知っている」と答え、これまでの調査では「学生」の伸び幅が目立つ傾向がありましたが、本調査では様々な立場の人へ関心の幅が広がりつつあることがわかりました。
次回以降のコラムでご紹介しますが、SDGsは17の達成目標を掲げています。本調査では、そのすべての目標への関心が高まっていることが示されましたが、特に「3.すべての人に健康と福祉を」「1.貧困をなくそう」「13.気候変動に具体的な対策を」などは、世代・職業に関係なく関心を集めていました。
町田市でも多くのNPO団体や市民活動が「3.すべての人に健康と福祉を」に沿う取り組みをされています。SDGsへの認知度調査からわかる通り、SDGsへの関心は今後も高まることが予測されます。この潮流の中で、市民活動にもSDGsのエッセンスを盛り込むいい時期が到来してきたと言うのは、言い過ぎではないように感じてなりません。
今後、本コラムでご紹介するコンテンツ
本日は、SDGsを知るための入り口情報をお伝えしました。次回以降、下記のラインナップでSDGsをひも解いていく予定です。どうぞご期待ください。
Vol.2:「SDGsってそういうことだったんだ!」
~今さら聞けないSDGsの基礎知識
Vol.3:「SDGsを実際にどういうふうに組織や活動に生かしているの?」
~ジャパンSDGsアワードの受賞団体に見る、SDGsの取り組み3事例
※朝日新聞SDGs認知度調査
〇調査対象:東京都か神奈川県に住み、クロス・マーケティング社のPCリサーチパネルに登録している15〜69歳の男女
〇調査方法:インターネット 〇実施詳細:https://miraimedia.asahi.com/SDGs_survey06/
著者/杉山久美子
大学卒業後、ベネッセコーポレーションにて中高生向けの進路情報誌の編集や企業の広報・PRに従事。孤独になりがちだった育児が、地域の子育てサロンや自治体の催しに参加したことで、充実した時間になったことを契機に、<地域福祉>に本気で取り組もうと決意。愛すべき地元・町田のまちづくりの旗振り役を目指し2020年4月入職。社会福祉士。