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実施報告performance

実施報告 2026年10月05日

【実施報告】インクルーシブ研究会vol10「障がいのある方のステップアップを考える」を実施しました

2026年9月3日(木)町田市庁舎2階市民協働おうえんルームにて、オープンデー特別企画としてインクルーシブ研究会vol10「障がいのある方のステップアップを考える」を実施しました。本企画は、就労移行支援事業所ワン・ブリッジ町田による企画で、今年で開催2回目となります。当日は、33名の方が参加しました。

今回は障がいのある方の社会参加へのステップアップというテーマで、医療や福祉の分野で障がい者支援を行う支援機関の担当者と、そのサポートを受けた方に、これまでの取り組みや今後の歩みについてお話していただきました。後半は参加者の方も含めて、座談会形式で意見交換を行いました。

【登壇者】
就労移行支援事業所ワン・ブリッジ町田
神奈川県央若者サポートステーション
ゆら訪問看護リハビリステーション
更生保護法人 鶴舞会 飛鳥病院デイケア

 

1. それぞれの歩みと変化

研究会前半では、ワンブリッジ町田を利用されている2名の方から、これまでの経緯や現在の変化についてお話しいただきました。

① 自分と向き合い、自ら決めた道を進む

・経緯と葛藤:仕事での体調不良をきっかけにうつ病・アルコール依存症の診断を受け、飛鳥病院のデイケアに通い始めました。両親の他界などを機に将来への不安を抱き、「自立して安定した収入を得たい」と決意。

・専門医療と支援のつながり:お酒をやめるために専門病院へ転院し、服薬治療や断酒の自助グループへ参加。約半年間の継続を経て医師からの許可を得て、デイケアの今田さんのサポートのもと見学・体験を重ね、ワンブリッジ町田の利用に至った。

・支援者(飛鳥病院デイケア)より:

「本人が『働きたい』と現実に直面して焦る中でも、課題を一つひとつ整理し、本人の自己決定を尊重して伴走してた。断酒を継続し自分で決めた道を歩むこの9ヶ月間の頑張りは本当に素晴らしいと感じている。

② 地域での時間を重ね、憧れを『働きたい』に変える

・経緯と葛藤:学生時代から精神的な体調の波があり、高校卒業後はデイケアや訪問看護の力を借りながら自己理解を深めてきた。

・地域や他者との関わり:訪問看護ステーションとの長年の関わりや、NPO法人でのボランティア活動、自立訓練施設の利用を開始。そこで働くことへ憧れや意欲を持つ仲間や支援者と出会う中で、少しずつ「自分も働いてみたい」という前向きな気持ちが芽生えた。

・ワンブリッジ町田との出会い:未経験の仕事に対する不安が大きかった中、4名担当制という手厚いサポート体制や雰囲気に安心感を抱き、利用を開始して現在約1年半、一歩ずつ進んでいく。

・支援者(ゆら訪問看護リハビリステーション)より:

「出会った当初は言葉数も少なかったが、約6〜7年の時間をかけて葛藤しながらも『やってみたい』と思えるようになるまで寄り添ってきた。地域の中で時間をかけ、多様な体験をつなげてきた成果を感じている。」

③ 若者サポートステーションの現場から見えてくる課題(神奈川県央若者サポートステーション)

神奈川県央若者サポートステーションからは、若者サポートステーションの役割と地域連携の重要性についてお話しいただきました。

・サポステの役割と利用者の変化: 最初から障害者手帳を持っている方ばかりではなく、仕事での失敗や転職の繰り返し、生きづらさを抱えて相談に来る方が多くいる。相談やコミュニケーション講座、職場体験等を通じて自分に合う働き方を模索してもらっている。

・連携による支援: サポステ単体で完結させるのではなく、必要に応じて医療機関や福祉サービス(就労移行支援、A型・B型事業所など)へ適切につなぐことが不可欠。普段から地域の様々な資源を知り、顔の見える関係を作っておくことが、相談者の適切なステップアップにつながる。

2. トークセッション 現場の課題と目指す支援のカタチ

トークセッションでは、各支援機関が抱える現状の課題や、支援において大切にしている姿勢について議論が深まりました。

支援の「変化」と連携の必要性

・就労移行支援の現場:近年は就労経験のない若い世代の利用が増加しており、生活面のサポートも含めると制限時間(2年間)だけでは足りないケースもある。だからこそ、医療や訪問看護など他機関との密な連携が不可欠。

・医療の現場(病院):病状や「できないこと」に目が行きがちですが、「人と人」としての信頼関係を土台に、ご本人の強みや夢・希望を引き出すアプローチを心がけている。

地域におけるサービス周知と「本人中心」の関わり

・訪問看護・リハビリの課題:訪問看護ステーションで作業療法士などが生活・就労支援を行える認知度がまだ低いという課題がある。地域で早期に悩みを聞き取り、迅速に適切な機関へつなぐハブとしての役割を強めていくことが必要。

・共通の想い:すべての基本は「本人中心(本人主体)」であること。支援者側の都合や枠組みに当てはめるのではなく、本人が何に困り、どう生きたいのかに寄り添い、柔軟に連携することが重要。


トークセッションの終了後は、参加者も交えて座談会を行いました。今後も町田市地域活動サポートオフィスでは、まちカフェ!オープンデー等の場で多機関がつながり学び合える場を提供します。

 

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