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レポートreport

レポート 2019年09月30日

【実施報告】まち”だ”づくりサロン「第1回 社会的孤立について考える 若者支援の視点から」<9月18日>

まち“だ”づくりサロンは、町田市内で活動する方をゲストに様々なテーマで参加者同士が対話をする場です。対話を通じて、地域や社会の課題を自分事としてとらえ、アクションする人が増えること、さらに出会った人同士の協働が生まれる場となることを期待しています。

9月18日(水)第1回「まち“だ”づくりサロン」を高ヶ坂にある祥雲寺で開催しました。ゲストスピーカーは、特定非営利活動法人ゆどうふ理事長の辻岡秀夫さんです。

参加者は、12名、アンケートの結果は、90.8。以下アンケートのコメントの一部を紹介させていただきます。

● 関心が高かった引きこもりについて第一線で活躍している方のお話を聞けたことがとてもよかったです。

● 現場での話をたくさん聞けた。こうした問題に取り組んでいる人々や団体がいることをうれしく思いました。

辻岡さんからの話題提供

 日本社会では、「社会的孤立」つまり「本人が望む、本人に必要な社会的なつながりが欠如した状態」にある若者が急増しており、内閣府の調査によると15〜64歳までのひきこもり者は、推計130万人うち15〜39歳が約70万人。町田市では、2013年度に保健所が調査を行い、20~64歳のひきこもり者は、20世帯に1人いると示唆されました。また、若者支援に対する社会的資源は少なく、特に就労以外の支援は限られている状況にあります。世間の捉え方も「ひきこもりは事情のある人の上に起こるもの」という見方が多数です。一方、前述の保健所の調査ではひきこもりやその家族に対する支援に関心がある人が50%弱と決して社会的関心が低いわけではないということも共有されました。途中、「自分は道を外してしまった。もう戻れないですね」といった当事者の声もいくつか紹介されました。

 また印象的だったのが、高校生100人を追跡調査した結果、研究で、高校、短大・大学等、就職という進路の中で、途中で退学等をせず就職し3年働いている人を「ストレーター」と定義した時に、ストレーターが41人、途中で退学等している人が59人とストレーターの方が数として少なかったという研究です。すべての若者がマイノリティ化しているにも関わらず、それが社会的な共通認識になっていないというギャップを強く感じました。

 

参加者との対話

辻岡さんの話題提供の後は、グループごとに感想や質問を共有、その後は全体共有を行いました。参加者から提示された質問をいくつか紹介します。

問い「進学・就職以外のゴールは?」

辻岡さんから「自分らしく生きていくことを考えるところから道は見えてくる。日本の若者はそれを考える機会が与えられていない。レールから外れた時に初めてその機会に向き合うという皮肉な現象が起きている」。

問い「訪問支援のタイミングは?」

辻岡さんから「個別性が高い。本人の準備ができていない時に無理して会おうとしない。お母さんの友達のような立場で関わり続ける」「期待に100%答えなくてもやんわりつながり続ける」

 また、「誰にでも起こりうることなのでは?」「そもそも社会が安心・安全な場になっていないのでは?」という声もありました。

社会の課題を「若者」個人の責任として課題を先送りにすることは、ひきこもり等の若者だけでなく結果的にすべての人にとって生きにくい社会になっているのではないか、と感じました。

 終了後、会場に残って議論を続ける参加者が多く、対話の場の価値を再確認する場となりました。まち“だ”づくりサロンは、定期的に開催していきます。ぜひご参加ください。

※今回の参加費にスタッフからの寄付をあわせて公益財団法人ちばのWA地域づくり基金が設置する「ちば台風15号災害支援基金」に寄付させていただきました。祥雲寺様も会場費分を寄付してくださいました。

 

 

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