【実施報告】みんなの経験共有会vol.1~法人を設立してみた「NPO法人・一般社団法人設立経験共有会」を開催しました
4月22日(金)、みんなの経験共有会vol.1~法人を設立してみた「NPO法人・一般社団法人設立経験共有会」を開催しました。サポートオフィスでは2022年4月より月1回、多彩なゲストをお招きし、一人ひとりの経験や挑戦を市民の知にしていく場「みんなの経験共有会」を開催します。
今回は任意団体として活動した後、NPO法人/一般社団法人化した3名をゲストにお招きし、法人格を取得した経験やその時の苦労、これからの展望などについてお話しいただきました。進行はサポートオフィス喜田が務めました。
参加者の方からは、
・課題の共有から仲間を増やし、賛同者を増やして法人化までたどり着くエネルギーを目の当たりにして勇気をもらいました。
・お三方ともとても素敵なお人柄で、素晴らしい活動をしていらっしゃって、感動しました。地元でこういう方々が活動してくださっているのは、いち市民としてうれしいですし、自分もがんばろうと励みになりました!
・内容がとても実践的なものだったので、とても参考になりました。どういう経緯で社団法人やNPOにしたのか、そのプロセスがどういうものだったのか、などはネット等で得られる情報ではなかなか知ることのできない貴重なお話でした。会計報告などの話も勉強になりました。
などのご感想をいただきました。
「NPO法人・一般社団法人設立経験共有会」でのポイントまとめ
1.法人化のを目指した理由は、団体としての信頼を得るため、メンバーのライフステージの変化、活動内容の変化などさまざま |
以下、当日のトークセッションをレポートします。
<ゲストご紹介>
◆一般社団法人OMUSUBi 代表理事 いしかわちほさん (https://www.facebook.com/omusubi.playpark)
2018年7月に玉川学園・南大谷地区協議会の事業の1つ「おむすび食堂」という子ども食堂を4人のメンバーとスタート。2019年9月には町田市の冒険遊び場定期開催型に認定され、冒険遊び場おむすびとコミュニティ食堂おむすびを同時並行する形で活動を続けてきた。2021年末、団体メンバーのライフステージの変化や助成金の取得を目指すことをきっかけに法人化を目指すことに。2022年1月より一般社団法人OMUSUBiとして活動を開始。
◆NPO法人鶴川落語会 理事長 今野瑞恵さん (https://www.tsururaku.com)
2012年、地元である町田市に「和光大学ポプリホール鶴川」が完成すること、そこには客席300席のホールができるという情報を入手。小さなホールの方が落語を楽しむのに向いていることを知っていた落語関係のテレビプロデューサーであった夫とともに2013年より任意団体として活動をスタート。2017年に夫が亡くなった後、自身で事業を引き継ぐことを決意。団体としての信用を得るため、NPO法人化を目指し2020年に法人格を取得。
◆一般社団法人つるかわ子どもこもんず 代表理事 福田有美子さん (https://tsurukawa-k-commons.jp/about/)
2018年1月につるかわ無料塾 結いとして、鶴川近隣の中学生で経済的困難を抱えるご家庭の子どもや集団での学びが苦手な子どもを対象にスタートしたのが現団体の前身。4年間活動したところで事業の幅が大きく広がり、2020年7月に一般社団法人つるかわ子どもこもんずとして活動を再出発。現在は「つるかわ無料塾 結い」、「結いの学校」、「ふだんごはん えん」、「学びLABO 楽」、「自由な学び場 SOU!」の5事業を展開中。
<トークセッション>
前半ではお一人ずつ団体の紹介をしていただきました。後半からは司会より質問をし、ゲストの皆さんから回答をいただきました。ここからは質疑応答の様子をご紹介します。
Q1.なぜ法人化したか、なぜその法人格を選択したのか(NPO法人/一般社団法人)を教えてください。
いしかわさん:
運営メンバーのライフステージの変化と、広く助成金や補助金を申請するために法人格や法人の口座が必要だったからというのが一番の大きな理由です。NPO法人も視野にはあったのですが、一刻も早く法人格がほしかったというのが団体の現実としてありました。一般社団法人ですと理事3名からスタートできるということで、自分たちの持っているマンパワーでできるのは一般社団法人だろうということで決めました。
今野さん:
私は個人的な事情と、信用を得るということがすべてでした。鶴川落語会の活動は、お二方の活動に比べると社会的意義が周りからは見えにくいと思いますが、落語のような大衆芸能はここ数年、若い方を中心になかなか足を運んでいただけないという現状があります。テレビと生で観るのとでは全く違うので、ぜひ会場に足を運んできたいただきたいという想いだけで活動を行っていても、イベントを主催することでお金儲けをしていると誤解されることがあるんですね。
特に私のように主人がやっていたことを引き継いだ形だと「ご主人の名前を使ってお金儲けをしている」という厳しい意見もありました。「なんだと!金儲じゃないんだぞ!NPOでやってやるよ!」という個人的感情も大きかったです(笑、会場笑)
福田さん:
活動を続ける中で、子どもたちの対応内容が広がったんです。それに応じて公的機関や医療機関、地域の福祉関連団体などいろんなところと手を組んでやらないと私たちの団体だけでは厳しいなということを感じました。そのとき、まず団体の信用度を上げなくてはならないと感じました。任意団体でいくら実績を積んでいてもやはり「どこのだれ?」という感じが否めなかったんですね。一般社団法人を取得したことで、周りの対応も変わってきたなと実感しています。
また、一般社団法人子ども・青少年育成支援協会が行っている発達障害サポーター’sスクールとの契約を結びたかったというのも大きな理由の一つです。困っている子どもたちのために、何も資格を持たないで闇雲に進んでいくより、系統だった支援の方法を確立したかったので法人化を急いだという経緯があります。
もう一つは資金面です。任意団体ではアクセスできる助成金やはり限られてしまいます。何か新しい事業をしようとしたときに大きな額の助成金にチャレンジするには、法人格が必要だなと感じ取得を目指しました。
喜田:
ありがとうございます。
補足させていただくと、NPO法人は立ち上げ準備から設立までで4~5ヵ月くらいはかかります。一般社団法人だと1ヵ月以内くらいで法人化することもできます。スピード感で選択するということもありますね。
また、福田さんのお話にあるように任意団体の場合、契約主体になるときには個人が法人と契約する、個人がすべての責任を負うということになります。ですので契約をする、金額の大きな助成金に挑戦する、行政と一緒に取り組むことが法人化する1つのきっかけになる団体が多いのかなと感じました。
Q2.法人格取得にあたり、「苦労した」「失敗したな」「気を付けたほうがいいよ!」などの今だから話せる苦労話があればお願いします。
いしかわさん:
私の大きな失敗談をお話します。私たちは2021年12月に忘年会で一般社団法人を立ち上げようということでまとまりました。その後、1月11日に登記を完成させたく、申請まで3週間という無茶なスケジュールで進めていました。
最初は「定款ってなに?」とインターネットを検索するところから始まりました。調べてもどうにもなりそうになかったので、メンバーに相談したら知り合いの行政書士さんを紹介してくれました。予定通り1月11日に公正役場で認証いただいて法務局に提出しました。
その後家に帰ってよく定款を読んだところ、一般社団法人非営利型に必要な項目が掲載されていなかったんですね。非営利型と通常型の2パターンあるということは理解していたはずなのに、行政書士さんにきちんとお伝えできてなかったんです。すぐサポートオフィスの杉山さんに連絡して翌日お会いしに行き、定款を修正する方法を教えていただきました。
その後、登記完了直後に「内容を変更します」と申し出たので法務局の方も驚いていました。ここで学んだのは、プロに任せたらオールOKではないということです。これから法人化を考えている皆さんは、それぞれの団体に合った内容をしっかり確かめて、慌てずに進められると良いと思います。
喜田:
まさに経験共有会でないと聞けないお話ですね。
一般社団法人の非営利型というのは、「事業の剰余金を分配しない」だったり、「解散時、残余財産が残っていた場合には公的団体に寄付をする」などのいくつかの項目を定款で定めることが要件になっています。
助成金によっては、NPO法人もしくは一般社団法人の非営利型に限定するという形で条件設定しているものもあります。
今野さん:
苦労したことと言えば、NPO法人は立ち上げる時に10名の社員(正会員)を集めなければならないという規則があり、その人選がとても大変でした。正会員にはお金を納めてもらう上に、正会員として名前を入れてもらえるようにお願いすることがストレスでした。
団体メンバー10人で一緒に「立ち上げよう!」となればいいのですが、私たちの場合少人数で立ち上げたので、残りの7名はどうしよう、理事はどうしよう、と最初は苦労しました。
東京都生活文化局でNPO法人の設立説明会が開催されています。説明会に参加しなくても設立できますし、電話でも問合せできるのですが、足を運んで担当者の方とお話したほうがそのあとがスムーズです。ただ、町田からは距離があるので毎回時間と労力がかかるということも念頭に置かれた方がいいかなと思います。申請に必要な書類もかなり多いので、それも大変ですね。
喜田:
ありがとうございます。政令指定都市だと自治体で認証できますが、町田市の場合は東京都生活文化局が所轄庁です。書き直しがあるとまた行って、修正して、また行く、という苦労もありますね。
福田さん:
私たちは登記はすべて行政書士さんにお願いしました。インターネットで非営利型の一般社団法人を対象としている事務所を探しました。
ただ、今考えると、これは私たちの良いところでもあり悪いところでもあるのですが、私たち、自分たちをギリギリガールズと呼んでいるんですけど(笑)、長期的展望を持っていればNPO法人を選択しても良かったのではないかと思っています。喜田さんからもNPO法人でもよいのでは?と言われていましたが、NPO法人は正会員を10名集めるとか、登記まで何ヵ月もかかってしまうということで一般社団法人に決めました。
法人化することで税金のこと、年金保障のことなども考えなくてはなりませんので「私大丈夫かな?」とすごく心配もあります。頭では分かってはいたのですが、ここから現実的に始まっていくんだなというのは法人組織にしたからこそですね。
でも勢いがなければ法人化はできなかったという想いもあります。だからこそ今事業がいろんな展開をしていっていると思います。
喜田:
ありがとうございます。
税金の話を少しすると、都道府県でごとに違いはありますが、東京都ですと一般法人だと収益事業をしていなくても法人税の均等割り負担があります。NPO法人はこちらも都道府県ごとにルールは違いますが収益授業としていなければ免除申請が可能です。
いろいろ検討することも大切、時には勢いも大切ということですね。
Q3.事前に参加者の方からいただいていた質問です。活動の支援者に対する活動報告の方法ならびに頻度はどうされていますか?
いしかわさん:
任意団体の頃から使わせていただいている公園の近隣の方、毎回パンを差し入れしてくださる方などへ、今年度の初めに改めて新しいチラシと玉川学園の個人店のクッキーやコーヒーをお配りして、感謝の気持ちを伝えました。
今野さん:
うちは6月が年度スタートの法人です。賛助会員の方には活動報告をお送りしました。昨年9月頃にはコロナ下での活動をまとめた報告書と、心ばかりの品ですが鶴川落語会の手拭いを作成してプレゼントしました。
福田さん:
私たちは現在4月から始めた<無料フリースクール自由な学び場SOU!>でキッチンカーの購入を目指しクラウドファンディングをしています。ご支援していた方々には6月末頃活動レポートをお送りする予定です。そこでは私たちのこれまでの集大成を発表する予定で、これを機にオリジナルのクッキーやポストカードなどのグッズも準備をしました。
また、syncableという寄付サイトも活用していて、そのサイトには継続寄付のプランがあります。継続支援の方はまだ非常に数少ない状況で、団体としてはもっと積極的に利用していきたいと考えています。こちらも年に1度はお礼をしていこうと思っているところです。
喜田:
やはり法人化してくると金銭的な負担はもちろんのこと、事業報告や会計報告の作成などどうしても新しいコストが発生しますね。NPO法人は必ず年に1度、事業報告と会計報告を東京都生活文化局に提出し、誰でも閲覧できるようにホームページ上で情報公開されます。
それらを負担と思うか、色んな人に応援してもらうために必要最低限だと思うかは、それぞれの団体のステージや活動内容にもよりますね。
Q4.こちらも事前に参加者の方からいただいた質問です。資金のやりくりや帳簿の管理、書類の作成などどう分担していますか?実務面を教えてください。
いしかわさん:
法人立ち上げの段階で福田さんにご相談させていただいて、会計はfreee(フリー)という会計ソフトがおすすめだよとアドバイスをいただきました。税理士の顧問契約も検討したのですがほぼ収益0の私たちにとっては今は難しいので、収益があげられるようになったらお願いしたいと考えています。
幸い近所に同窓生の税理士の知り合いがいて、会計処理や決算のタイミングで都度都度相談させていただくことを快諾いただいたので、今後はアドバイスをいただきながらやっていきたいと思っています。
今野さん:
私たちの団体は今回登壇している3団体の中で一番長く活動しており、収益事業も行っているのでそういった観点でもお答えできると思います。正直、自分で会計処理をやるのは難しいなと感じています。信頼される団体であることを大事にしているので、やはり専門家の目が入らないとと思い、NPO法人を専門で見ていただける税理士さんを探しました。だいたい1ヵ月30,000円+決算や年末調整、源泉税の対等などで追加10万円。年間40万円くらいお支払いしています。この金額でも税理士さんにはかなり控えめに設定していただいていると思います。
東京税理士会町田支部に「NPO法人の会計の相談です」と問い合わせをすると3~4名紹介されるので、色々お話して、自分たちの団体に合う税理士さんにお願いすると良いと思います。
お金の面に関しては、法人化したことによってかかる額もすごく増えましたし、文化団体はほとんど助成金も見込めないので、自分たちで収益を上げていかなければなりません。NPO法人は賛助会員・正会員を増やして収入を増やすことがとても大切です。やはり活動を長く続けられなければ意味がありませんので、資金面は慎重に考えていただければと思います。
喜田:
税理士さんでも企業会計しかしたことない方もいらっしゃるので、NPO法人の支援の経験がある方にお願いした方がいいかもしれません。鶴川落語会さんは収益事業も大きいので、専門家の方にお願いされているということですね。
福田さん:
キッチンカー事業では、実はつるかわ無料塾 結いを卒業した高校生や高校を中退してしまった子のために、アルバイトの雇用なども計画しています。雇用するとなると専門的な方のお力を借りないと、ということで税理士さんにお願いすることにしました。
税理士さんがとても温かい方で、「とにかく覚えてください! freeeを使って自分たちで管理できるようポイントを指導していきます!私はそのうちいなくなって決算の時だけお手伝いするだけで済むように育てます!」と言ってくださっていて、ありがたいなと思っています。今は困るとすぐ連絡しちゃいますが(笑)すぐに答えてくださるので助かっているところです。
喜田:
ありがとうございます。会計のことを石川さんが福田さんに相談して「freeeがおすすめだよ」と聞いたように、先輩にどんどん質問をして経験をまねていくというのはすごく大事なポイントだと思いました。
非営利法人向けに安く提供しているアプリやソフトがあるので、それらを使うという方法もありますね。
そしてお願い上手になるのもNPO法人や一般社団法人の運営のコツの1つだと思います。お客様としてではなく、一緒に良い社会を作っていく仲間という気持ちで専門家の力も時々借りていけるといいですよね。
それでは、会場の方からご質問を受けたいと思います。
<会場から質問>
Q5.生々しい話で大変恐縮なのですが、ずばり教えていただきたいことがあります。皆さん任意団体で活動をスタートして法人化されたと思うのですが、継続的に運営するためにも、いつまでもスタッフが無報酬で続けるのは正直厳しいと思っています。任意団体の時から法人化する今までの過程の中で、法人化したことによって報酬を得ることができるようになった、あるいはその見通しが立ったなどの変化があったか、それともまだ厳しいのか、法人化するメリットの参考の1つとして実際のところをお伺いできると嬉しいです。
今野さん:
収益に関しては任意団体の頃から厳しかったんです。全然儲からなくて。NPOになると助成金が見込めるかなと思っていたのですが、文化・芸術分野に関してはほとんど助成金がないという現実を知りました。自分たちでやっていかなければならないのでまだ正直厳しいままです。
特に文化・芸術団体はコロナ下で集客することが難しくなり収益が上がりにくくなってしまったので、厳しい状況は続いています。ただコロナ下で文化・芸術団体に対する支援として、文化庁が助成金を一昨年・昨年と用意してくれました。その助成金を使うと収支はトントンくらいにはなり、今年度は私は少々報酬をいただいています。
今年度は、独立行政法人日本芸術文化振興会の助成金がいただけることになりました。コンスタントに貰えるのか分からないものの、助成金・補助金の利用というのはすごく大事だと思います。この助成金の取得は任意団体ではすごく難しかったと思います。
福田さん:
・・・ないです(会場、笑)
喜田:
厳しい話ばかりだと皆さん意気消沈しちゃうので(笑)、金銭面以外でも法人化して良かったことがあれば教えてください!
福田さん:
メンバーとは「老後を考えたらこんなアクションはできないよね」と話しながらかなりの覚悟を持ってやっています。不安になることもありますが、目の前に困っている子どもがいるのに見過ごすことはできません。法人化したことによって、まだまだ手が届くかわかりませんがプロポーザルが視野に入ったりと、今改めて収益事業に目が向いてきたりしています。
今までメンバーは手弁当でしたが、メンバーが倒れてしまったら困るのはやはり子どもたち。そのためにもサポーターを育て、私たちのカラーが活きる別の切り口で収益を上げて子どもたちに還元する。そして私たちも少しは報酬をいただく、もしくはせめて持ち出しはなくしたいという思いがあります。
これらは任意団体の段階では踏み出せなかったし、アイデアも湧いてこなかっただろうなと思いますので、それは法人化してよかったことですね。
いしかわさん:
私たちもギリギリガールズなので(笑)、ただ法人格取得によって長期的な視野を持つことができるようになりました。今すぐ何かリターンがあるわけではないし、そもそもリターンを求めた活動ではないという中で、自分たちが思い描く街の未来や子どもたちの未来に対して、自分たちが一歩ずつ着実に前に進んでいる手応えと喜びは私たちが法人化したことで得られたものです。
喜田:
ありがとうございます。やはり法人化すると、代表の方が個人でやっていたときと異なり、代表の方が活動できなくなった時でも法人としてきちんと継続していこう!という長期的な展望を持ちながら活動ができるというのは、団体の最終的なゴールに向かって踏み出す大きな力になっていくのかなと思いました。
<会場から感想>
皆さん素晴らしい活動をされていると思いました。ただ、日本の社会は利益を上げるということにやっかみを持つような社会だと思います。利益を得るということが悪じゃないかというモードがあると思うんです。皆さんには、それだけ素晴らしい活動をしているんだから、遠慮なく収益を上げるような事業をやってほしいと思います。そうしないと後に続いていく人がなかなかできないと思います。利益を上げることで、もっと子どもたちや色んな人たちのために活動ができますよね。という激励の言葉のような感想です。
喜田:
ありがとうございます。大変心強い激励をいただきました。
非営利の活動というのは事業収益・会費・寄付・補助金/助成金など、全て合わせて収入なので、いろんな方が寄付したり会員になることが活動を進めていく大事な柱になります。寄付をしたり会員になったりすることで活動を支えていくことも、活動をするのと同じくらい社会的価値のあることかなと思います。
今日のお話を聞いて、「法人立ち上げるぞー!」という方も、「応援する側に回ろう」という方も、いろんな形で関わっていただくといいなと思いました。
経験共有会では、最後にゲストの方からメッセージを掲げていただき、クロージングとしております。今回のお聞きしたのは「あなたにとって法人化することは、どんなことですか?」です。3人に書いていただいたものを以下に紹介いたします。
いしかわさん:「覚悟」
私にとって法人化は「覚悟」でしかありません。腹をくくって自分のやりたいこと、目指すものに向かって逃げずに向き合い続けるという覚悟を持って法人化をしました。
今野さん:「原点に戻る場所」
やはりずっと活動をしていると一体なんでこれをやっているんだろうと考えるときがあるんです。でも、例えば決算のときや、助成金の書類を作るとき、いろんな文言を書きながら、「私やっぱりこういうことがしたかったんだ」と感じることがあります。任意団体のときにはそれがなかったので、私にとって法人化はそういった気持ちに戻れる場所だな、身を引き締められる場所だなと思っています。
福田さん:「覚悟と拡大」
もう後戻りはできないなと日々感じて活動しています。その活動の中で解決しなければはならない子どもの問題がたくさんあることに気づきます。私たちができる範囲の中でさらに精いっぱいの拡大を覚悟とともに決意をしているところです。
イベント終了後は、会場の時間いっぱいまで挨拶をしたり、質問をしあったり、出会いを楽しむ場が生まれました。
今後もさまざまなテーマで開催してまいりますので、ぜひご参加いただければと思います。
次回は5月31日(火)にvol.2~協働事業やってみた!「協働事業に取り組んだ経験共有会」を開催いたします。
詳細・お申込みについてはこちらのページからご覧ください。