【実施報告】町田市唯一の医療系大学である昭和薬科大学:ユニークな講義「赤ちゃん親子がやってきた授業」(担当吉永真理教授)の開催をサポートしました
町田市唯一の医療系大学である昭和薬科大学:ユニークな講義「赤ちゃん親子がやってきた授業」(担当吉永真理教授)をサポートしました。
昭和薬科大学では4年前から赤ちゃん親子が来て学生と触れ合うユニークな授業を実施しています。昨年からはコロナ禍でオンライン開催となり、サポートオフィスが運営協力をさせていただいています。
この授業は、1年⽣の「ひとの行動と心理」の科目で⼦育て当事者の声を聴くことで、薬剤師になった時の働き⽅や家族のあり方、⼦育てしやすいまちづくりへの貢献を考えることを⽬的としています。
12月15日(水)に行われた授業は、教室からオンラインでつながった赤ちゃん親子と妊婦さん、教室に訪問した町田地域子育て相談センターの方が学生からの質問に答えながら進められました。
以下質問と回答をいくつかご紹介します。
◆お母さんへの質問
【質問】 赤ちゃんってどれくらい泣いて、その時どうするんですか?
【答え】 めちゃくちゃ泣きます。夜泣きは、本人もわけがわからなくなって泣いているのでDVDを見せて一回おこしちゃいます。
【質問】 近所の人との子どもを預けたりできるおつきあいはありますか?
【答え】 最近引っ越してきたので、あまり近所に知り合いがいない。周りにあまり子育てしている人が住んでいないので、子どもができたら迷惑をかけるかなと思って、近所の人に子どもができますというお手紙とクッキーをお渡ししたら親切にしていただけました。
【答え】 近所には知り合いがいないけど子どもセンターで出会った方と仲良くしています。
【質問】 お父さんに一番やってもらいたいことはなんですか?
【答え】 朝から夜までずっと⼦ども⼀緒なので、お⾵呂の時間だけでも⼀⼈でゆっくりしたいのでお⾵呂だけはお⽗さんに入れてもらっています。⾃分で入れたのはまだ2回しかない。1回は退院した⽇に見本を見せるために入れた時。もう1回、お⽗さんが仕事で遅くなってしまった時です。
◆子育て相談センターへの質問
【質問】 子育て相談センターが自宅から遠いという人はどのように支援をしているのですか?
【答え】 子育て相談センターだけでなく市内の保育園、幼稚園、認定こども園なども子育て支援を実施してもらっています。私たちが訪問した際にお近くの子育て支援の拠点を紹介しています。また、そうした拠点にも訪問して、こういう人が来るかもしれないのでお願いしますと、他の施設とも連携して取り組んでいます。
【質問】 町田市の子育て支援の自慢はなんですか?
【答え】 相談を専門にやっている部署がある自治体はあまり聞かないです。また、アウトリーチ、家庭訪問をやっている自治体も他にあまりない。自分たちの仕事が他の自治体にはない特徴的ものだと思います。
最後の感想では、学⽣さんから「初めて知ることや学んだことがたくさんありました。電⾞やバスで困っている⼈がいたら積極的に声をかけたいと思いました」という声や「お母さんたちの話に出ていたような、患者さんの気持ちに寄り添ったり、困っていることがあったら話を聞いてあげたり。そういう薬剤師さんになりたいと思いました」という声が上がりました。
また、お⺟さん⽅からも「質問をしてもらうことでいろいろ思い出す機会になりました」「自分も他のお母さんの話を聞いて勉強になりました」「また機会があったら参加したい」という感想がありました。
学⽣さんとお⺟さんが学び合う場となり、改めてすばらしい授業だと感じ、サポートオフィスも参加機会をいただけたことを嬉しく思う時間でした。
▼昭和薬科大学
昭和5(1930)年「昭和女子薬学専門学校」として設立。平成2年(1990)に世田谷キャンパスから町田キャンパスへ移転。地域連携に力をいれており、地域の薬剤師さんと子育て親子をつなぐ「お薬相談カフェ」や全国有数の広さと内容を誇る、薬用植物園では一般開放の「薬草教室」や小学校の体験学習なども開催されています。
▼町田地域子育て相談センター
地域子育て相談センターは、主に就学前のお子さんとその保護者を対象として「子育て相談」「子育てひろば」「マイ保育園事業の促進」等に取り組んでいます。保育士さんをはじめとする専門職の方で構成されています。