【実施報告】小山田の里山環境活用の拠点づくりに関する ワークショップ第1回
9月25日(日)10時~12時 町田市役所10階会議室にて「小山田の里山環境活用の拠点づくりに関する ワークショップ」第1回が開催されました。本ワークショップは、「町田市里山環境活用保全計画」に基づき計画されている小山田エリアの里山環境を活用するための拠点について、小山田地域に暮らす方とともに考えることを目的としています。全5回のワークショップを通じてどのような場所で、どのような役割や機能を持った施設があるとよいか。また、どのようなことができると、小山田地域に暮らす方にとってよい施設になるか、について検討を進めていく予定です。
サポートオフィスは、事務局として町田市経済観光部農業振興課里山担当とともに本ワークショップの運営を担当させていただいております。
はじめに:町田市里山環境活用保全計画
はじめに、ワークショップの目的ならびに「町田市里山環境活用保全計画」について市担当者から説明がありました。
この計画は、まちだの里山の将来像を「住む人も 訪れる人も 居心地のよい まちだの里山」として、多様な主体の連携・協働により里山環境の活用を図り、時代に即した新しい循環の構築を目指すものです。
また、計画では、相原、小山田、小野路、三輪の4つのエリアの特性に応じたリーディングプロジェクトを設定しています。
今回のワークショップは、小山田エリアのリーディングプロジェクトの1つ「里山を身近に体感する場の整備」の実現に向けて実施するものです。
グループワーク:考えよう!小山田地域の里山環境活用拠点①「あったらいいなを考える」
グループワークは、6つのグループに分かれ、2つのテーマで実施。ファシリテーターは、「町田市街づくりアドバイザー」でもある本多秀行氏が務めました。
ワーク1のテーマは、「小山田の里山環境の特徴、 魅力、 課題だと思うところ」。ワーク2は、ワーク1であがった「特徴・魅力」を活かし、「課題」を解決するために「ここが、 こうだったらいいな、こんなもの ・ ことが、 あったらいいな」のアイディアだしを行いました。
最後に各グループでの話し合いの内容を全体で共有。下記に各グループから出た意見をいくつかご紹介します。
<特徴・魅力・課題>
・空気がきれい
・ホタルがいる
・自然が豊かだが、一方で荒れた山林も増えている
・魅力と課題は裏表。交通の便が悪いのは課題だが、だからこそ豊かな自然が残っている
・無人販売が多いのは魅力。裏をかえすとお店が少ない
・歩く人が増えたのは良いがマナーが悪い人もいる
・自然環境に関する先進的な活動がある
・来訪者のためのレストランやトイレがない
<あったらいいな>
・情報発信や交流のための施設
・カフェや農家レストラン
・レンタサイクル
・ウォーキングのためのマップなどの情報発信基地
・市民農園
・農産物直売所
・昔からの自然とのお付き合いのしかたなどを受けつぐことができるプログラム
・小山田エリア全体でのおまつりやアートなどのイベント
また、基盤となるインフラ、特に交通(道路や公共交通)についての課題も多くの意見が出ていました。
各グループには、10代から70代までの多世代が参加しており、また、もともとの住民の方と最近暮らしはじめた方と居住歴も多様でした。発表の中で、「自分が魅力と感じているものを長く住んでいる先輩方が課題と感じていることを知れたのが新しい発見だった」という感想が複数あがっていたのも印象的でした。
最後に、ファシリテーターの本多氏より「多世代交流ができ、多目的で、気軽に使え、地域のことを知れる拠点があったらいいなというのが共通していた」とコメントがあり、第1回ワークショップは終了となりました。
第2回は、実際の小山田エリア魅力を体感するフィールドワークが予定されています。ワークショップについては、順次レポートしていきます。