実施報告 2023年06月02日

＜まちカフェ！オープンデー＞まちカフェ！に活かすSDGs基礎講座を開催しました

町田市市民協働フェスティバル「まちカフェ！」の参加団体から提案された「地域活動団体がいつでも交流し学び合える場」として、市役所2階の市民協働おうえんルームにて＜まちカフェ！オープンデー＞を毎月第1木曜日に開催しています（祝日の場合は第2木曜日に開催）。

6月1日（木）は「まちカフェ！に活かすSDGs基礎講座」を開催しました。講師は、まちだ自然エネルギー協議会/パワーシフト市民アンバサダーの入澤滋氏です。東日本大震災を機に、「コンセントの向こう側」を意識するようになったという入澤さん。難しいSDGsの文言を言い換え、分かりやすく親しみやすい説明をしていただきました。

以下、講座の内容の一部をご紹介します。

SDGsのキーワードである「持続可能（Sustainable）」は、国連では「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求を満足させること」と定義されています。入澤さん流にかみ砕くと、「自分たちだけが好き勝手やって、未来の子どもたちにツケを回しちゃダメよ！」だそうです。

◆持続可能性とは？
その持続可能性を図るバロメーターとして、地球何個分のエネルギーを使った暮らしをしているか測ることができる「エコロジカルフットプリント」と、地球が生み出す1年分の資源を人類が使い切ってしまった日を計測する「アースオーバーシュートデー」の2つがあります。

診断クイズ「わたしの暮らしは、地球何コ分？」というサイトでは、自身の暮らしを診断することもできます。ぜひ一度診断してみてください！
http://ecofo3.naviservers.jp/virtual_html/quiz/

◆SDGsの2つの理念
SDGsの2つの理念は「誰一人取り残さない」ことと、「変革する」こと。変革は、ChangeではなくTransform。つまりただ変えるのではなく「一変させる、すっかり変える」というのがポイントです。

声優さんがSDGs前文をガンダム風に超訳した動画がYouTubeにあります。ぜひこちらもご覧あれ！
https://www.youtube.com/watch?v=fTCwg8jV3cg

◆SDGsの構成を理解する
SDGsの17のゴールをより体系的に理解するためにキーワードで整理した「5つのP」、階層的に整理した「SDGsウェディングケーキ」があります。

5つのPは、SDGs17のゴールを「人間（People）」ゴール1・2・3・4・5・6、「豊かさ（Prosperity）」ゴール7・8・9・10・11、「地球（Planet）」ゴール12・13・14・15、「平和（Peace）」ゴール16、「パートナーシップ（Partnership）」ゴール17と5つのテーマにわけて整理しています。

SDGsウエディングケーキは、経済は社会がなければ成り立たず、社会は環境が無ければ成り立たない、それぞれのゴールはお互い密接につながっているということが表されています。ゴール17「パートナーシップ」が軸となって3階層がつながっているということがポイントです。

◆SDGs＝うさんくさい？
一方で、SDGsってうさんくさいよねという意見もありますね。「この商品はSDGsの〇番に当てはまっています」という宣伝、両手にいっぱいの試供品やチラシ・大量のごみが出る環境イベントなど。それらはSDGsウォッシュと呼ばれます。SDGs＋Whitewash（ごまかし）の造語です。本質を見ず、形だけ取り繕う取り組みは注意しましょう。

◆SDGsをまちカフェ！に活かすには？
まちカフェ！にSDGsを活かすために、さまざまなイベントの事例です。

1 太陽光発電によるロックフェスで、気候変動を「おもろく」発信（中津川 THE SOLAR BUDOKAN）
2 暮らしを支える森里川海の「流域」を手^間に、人と自然をつなぐお祭り（かなごて流域祭&おひさまSDGsマルシェ）
3 青葉区のおいしい楽しいものが詰まったエコなお祭り（あおばを食べる収穫祭）
4 新型コロナウイル氏の影響で困っている人へお弁当を！（ごはんで元気！プロジェクト）
5 気候危機の現状を知った役者たちが、ごみ問題をテーマにした演劇公演を実現（演劇公演『found』

その後は、参加者がまちカフェ！やご自身が関わる活動にSDGsの視点を取り入れるには？というグループワークを行いました。

講師からは、「SDGsや環境に関する意識がある人とそうでない人の差が今は大きい。意識が0の人を1にするのは大変なので、イベントで楽しく体験した後に『SDGsだったんだ』と気づけるようなイベントの中のしかけがあるといい」などアドバイスをいただきました。