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実施報告performance

実施報告 2024年05月20日

【実施報告】公益財団法人トヨタ財団助成 公募説明会&助成金プチ講座を開催しました

4月24日(水)、町田市地域活動サポートオフィス主催により、公益財団法人トヨタ財団が実施する国内助成プログラムの公募説明会・助成金に関わるトークセッションを開催し、対面・オンライン参加を合わせて市内外から13名の方にご参加いただきました。

トヨタ財団国内助成プログラムは、6月11日(火)までの期間『新常態における新たな着想に基づく自治型社会の推進』というテーマのもと「1)日本における自治型社会の一層の推進に寄与するシステムの創出と人材の育成」、「2)地域における自治を推進するための基盤づくり」の二つの枠組みで助成事業を公募しています。

説明会当日は、トヨタ財団の担当者にお越しいただき「助成金とは」をテーマとしたミニ講座、助成事業の説明や個別相談を行ったほか、サポートオフィススタッフも加わり助成金に関わるトークセッションを実施しました。

 

本プログラムのキーワードの1つである「自治型社会」。説明会の中では、「for allではなくby all」つまり、「みんなで考えて一緒に(協力して)取り組んでいくこと」を大切にしている助成プログラムであることを解説いただきました。

以下、当日行われた説明会の内容やトークセッション、質疑応答を一部ご紹介します。


<ミニ講座「助成金とは」|トヨタ財団 武藤良太氏>

・募集要項から応募者に求められていることを読み解く
助成プログラムは、対象範囲や対象団体、取組種別などの項目と、それぞれの内容の組み合わせによって性質やねらいが変わってきます。助成する側が何を求めているのか読み解くことが重要です。

・助成金は時限付きで変動性が大きい財源
助成金は一過性のある資金です。事業を次のフェーズやステップに進める目的での活用は見込めるものの、定常的な活動の財源としては相性が悪いことも。事業を実施するプロセスで助成金を活用するタイミングを考えましょう。

・応募要件や趣旨と申請内容が合っているか確認を
応募を検討する際に、要件や趣旨と活動や申請内容がどれだけ合致しているか確認しましょう。募集要項を確認する以外に、事務局とコミュニケーションを取ることも重要です。

 

<公募説明会|トヨタ財団 武藤良太氏>
本プログラムで期待する結果や成果について丁寧に説明していただきました。ポイントは以下4点です。

・市民・住民自身が主体的に関わり、今後の新たな変化にも対応できる意識や仕組みが備わること
・多様なアクターによる連携・協力体制が、助成期間終了後も持続していくこと
・既存の社会システムや制度、取り組みの課題点等を踏まえた新たな仕組みや制度・手法が生まれること
・プロジェクトを通じて得た知見を取りまとめ、積極的に発信・共有していくこと

 

<トークセッション>
後半はトヨタ財団 武藤良太氏、
鷲澤なつみ氏、サポートオフィス喜田の3名でトークセッションを行いました。

 

Q1.申請書でよく見る「課題」「波及効果」「展開」について、どこまで具体的に書けばいいのでしょうか。

トヨタ財団
・「課題」とは、プログラムとして「こういう社会を作りたい、こういう地域の姿を目指したい」という中で、重要だと捉えている事象、障壁や阻害要因となっているもの。
・「課題」については、一般的な情報だけでなく、現場を知っているからこそわかる情報もあると理解が深まる。
・「展開」とは、取り組みをどう広げるかについて具体が伴うのに対し、「波及効果」とは、情報発信を通じた人々への啓発など形がないものを含めた広がりのこと。

サポートオフィス
・課題の具体性が高いと説得力につながる。助成プログラムが示しているテーマに対して、自団体が対象にする人/地域、分野における課題を具体的に示せるとオリジナリティになる。
・活動に参加した人の声を記録しておく、アンケートを実施するなど普段から課題を自分たちでも把握しておくと申請書が書きやすい。

 

Q2. 申請書について、選考する際、意外と読まれている箇所や着目されやすい箇所があれば教えてください。

トヨタ財団
・選考委員は様々なジャンルの外部有識者を集めていることが多い。選考委員のうち少なくとも一人は自分たちの専門領域に詳しい人がいると認識しておくと良い。
・「○○してあげたい」など支援者視点に偏っていないか、主体は誰なのか、表現の仕方や言い回しから取り組みに対する立ち位置が透けて見えることもある。バイアスのかからない書き方に気をつけると良い。
・メンバーの書き順で、誰が主体となって進めているのかが伝わる。肩書や年齢ではなく、中心になっている活動している人から順番に書くのがおすすめ。

サポートオフィス
・第三者に申請書を見てもらうことも大事だが、まずは団体内や協働先としっかり話し合って申請書をまとめてほしい。
・予算やスケジュールの細部よりも全体の整合性がとれいているかなどに意識を向けると良い。

 

Q3. トヨタ財団の助成金応募について、提出までに事務局とどう連絡を取り合ったらいいのでしょうか。

トヨタ財団
・5月31日までは、45分間のオンラインでの個別相談が可能。資料がまだできていなくても、メールで日程調整のみすぐに連絡してもらえると。
・問合せは電話よりもメールの方が早く、企画書のチェックもできるのでメールでの相談を推奨。

 

<質疑応答>

Q1.財団が期待する「自治型社会」の中で、多様性やSDGsの関連性、位置づけについてはどの程度重要視されるのでしょうか。

A1.直接的にSDGsの特定のゴールは設定していないが、プロジェクトチームの中に多様な人が関わって、それぞれが役割を担っていることを示してほしい。体制の部分で意識してもらいたい。

Q2.地域の定義について教えてください。

A1. 広さの定義はなく、生活圏のイメージで行政区分をまたいでいても構わない。エリアの設定は団体にお任せしているが、大きすぎると現実性がないので、プロジェクトに適した範囲を設定するとよい。

 

<参加者のご感想>
・助成金について全くの無知で参加しましたが、基本的なことから文面が与える印象についての配慮など細かい部分までお聞きすることができ、とても参考になりました。また聞き手のことをしっかりと想像してくださっているんだなと感じる進行でありがたかったです。
・直接財団の方とお話出来てとても参考になりました。特に説明会の後の相談の時間には具体的な指摘をいただけて良かったです。


ご応募の締め切りは6月11日(火)15時00分です。
ご応募に関するお問い合わせや相談はトヨタ財団までメール(gp4ca@toyotafound.or.jp) でお願いいたします。

公益財団法人トヨタ財団2024年度国内助成プログラムhttps://www.toyotafound.or.jp/grant/community/

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