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実施報告performance

実施報告 2019年05月17日

町田市地域活動サポートオフィス開設記念シンポジウムを開催しました<3月23日>

◆はじめに

町田市で地域のために活動する人と団体・個人を対象に人づくり、組織づくり、連携促進に取り組む町田市地域活動サポートオフィスがいよいよ始動します。シンポジウムは、開所に先立ちサポートオフィスの存在を市民の皆さんに知っていただくこと、また地域でどのような役割を果たすべきかを参加者の方とともに考えることを目的として開催したものです。当日は、市内の市民団体の関係者など100名超の方にご参加いただきました。

冒頭、町田市地域活動サポートオフィス代表理事高橋豊副市長より、町田市は今年初めて人口が減少したこと、これから大きく変化していく社会状況の中で地域のために活動する団体を支援することを通じて一人ひとりが活躍できる地域をつくっていくことがサポートオフィスの大事な役割であると語られました。続いて、町田市市民部市民協働推進課中坪課長よりサポートオフィスの概要についての説明がありました。

 

◆基調講演 「ヒトがつながる、マチが賑わう」

基調講演は、まちづくりの仕掛け人であり町田市とも縁のあるお二人をお迎えしました。札幌大通株式会社代表取締役統括部長服部彰治氏、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会/川崎フロンターレプロモーション部長天野春果氏のお二人です。

服部氏は、札幌大通でまちづくりに取り組む、中心市街地活性化のキーパーソン、町田市まちづくり公社のアドバイザーも務められています。服部氏は、まちづくりでは「翻訳者」の役割が重要であると指摘します。「まちづくりの第一走者はあくまで住民」であり、黒子として調整、選択肢提供、連携を進めて、住民の主体性を高めていくことが求められると事例を交えて紹介されました。オフィスの今後の役割について一つ明確な提案をいただきました。

天野氏は、川崎フロンターレの広報部長としてスポーツを中心としたまちづくりに取り組んできました。天野氏は、スポーツとまちづくりを進めるポイントとして次の4つをあげました。クラブ自ら企画・運営し、代理店まかせにしないこと、お金で解決しないこと、まち(人)を巻き込むこと、くだらないことをまじめにやる・まじめなことをくだらなくやること。川崎にある相撲部屋春日山部屋と協力して開催した「イッツァスモウワールド」、問題を解けば解くほどフロンターレや川崎のことが知れる「フロンターレドリル」など「くだらない」ことを「まじめ」に取り組んだ事例が写真を交えて次々に紹介され会場は笑いにつつまれました。

◆パネルディスカッション「想いをつなげて  ともに楽しむために」

 

 

パネルディスカッションは、町田市地域活動サポートオフィス事業統括ディレクター、モジョコンサルティング合同会社長浜洋二の進行のもと講演をしたお二方と石坂丈一町田市長も参加し行われました。

特に印象に残ったのは「どのように人を巻き込んでいくか」といテーマ。

天野氏は、「地域の人は、職員と違い制約がないのでぽんとアイディアがでてくる。会議はバーミヤンで食べながらわいわいいろいろアイディアをだす。アイディアを出した人は最後まで参加してもらう。責任感をもって実行して、充実感をもってもらうことが楽しさとなり次につながる」と言います。

また、服部氏は、「まちってどこ?」という問いに「イオン」と答えた子供の言葉にショックを受け「まちを体感してもらう」ことを目的にロードアートイベントを実施した事例など小さなつぶやきから着想し、実現に向けて関係先と粘り強く調整していくプロセスについてご紹介いただきました。

最後に市長からオフィスの評価軸としてサポートしている団体の成長と成果、まちのひとの評価、アナリストの評価という三者の評価ががあること、最終的には、まちの人が幸せになることが評価軸であるというコメントがありました。行政、住民、市民という属性でひとくくりに語ることが多いですが、そこで働き、暮らす一人ひとりの声や思いに耳を傾けることが求めてられているのではないかと感じました。町田市地域活動サポートオフィスが良き翻訳家となって組織と組織、組織と人、人と人をつなぐ役割を果たしていくことが一人ひとりの幸せに、それが重なり合うことでまちの幸せにつながるのではないかと、果たすべき役割を確認する場となりました。

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