法政大学現代福祉学部「ボランタリーアクション」でゲストスピーカーを務めました!
11月24日(木)、法政大学現代福祉学部の授業「ボランタリーアクション」でサポートオフィス橋本がゲストスピーカーを務めました。「ボランタリーアクション」とは、地域や社会の課題を自分ごととして捉え、課題解決や新しい価値の創造に向けて自発的・主体的に起こしていくアクションのこと。本授業は、NPO法人プラナス理事でもある高井大輔氏が講師を担当されています。
今回は子ども食堂等子どもに関連する活動や、団体の運営・資金面について関心がある学生さんが多くいらっしゃるということで、一般社団法人OMUSUBiの代表理事 いしかわちほ氏も一緒にご登壇いただきました。
以下、授業の様子をレポートします。
■サポートオフィス橋本より
サポートオフィスの業務の紹介や中間支援組織の役割、開催が迫っていた町田市市民協働フェスティバル「まちカフェ!」のことを中心にお話させていただきました。
また、ボランティアを始めたいという学生さんもいらっしゃると伺っていたので、学生さんにおすすめのボランティア活動の見つけ方・選び方をご紹介。
「自分の関心ある分野や自身の学びに近い分野から選ぶ」、「よく知らない分野から選んでみる」、「団体の人が優しそうなど活動の雰囲気で選ぶ」、「誘われたから・頼まれたからまずはやってみる」など、皆さん始めるきっかけはさまざまだということをお伝えしました。
■一般社団法人OMUSUBi いしかわちほ氏より
OMUSUBiは、町田市の玉川学園地区で子ども食堂「おむすび食堂」、冒険遊び場おむすび、乳幼児向けの「ちゃぺるかふぇ」、多世代交流の場「ぽの」の4つの事業を通して活動を展開されています。
今回はおむすび食堂の活動にしぼって活動のポイントを3つご紹介いただきました。活動の原動力は、毎回参加してくださる方が多くいらっしゃることと、参加しているお母さんたちのほっとした顔が見られることだとお話してくださいました。
1 親子で参加できる
おむすび食堂は、地域の中にゆるやかなつながりを創出することを目指して活動を開始しました。そこで、一般的な子ども食堂の枠を超えて、親子で参加できるスタイルにし、保護者も子どもも高齢者のみなさんも楽しく過ごせることを大切にしています。地域に暮らす誰もが、お腹も心も満たされる、そんな居場所でありたいと願っています。
2 みんなで作ってみんなで食べる
おむすび食堂が大切にしているのは、全員参加でみんなで場を作り上げること。また、一緒に料理をすることで、ご飯の炊き方や、お味噌汁の作り方などの家事技術を子どもたちに伝える時間にもなっていると思っています。(※新型コロナウイルスの影響で現在は提供方法を変更しています)
3 外で開催している
3回目までは、室内で実施していましたが、参加者が100名を超えたことをきっかけに「外でやっちゃおう!」と屋外で開催することを決めました。遊具のない自然豊かな公園で、さまざまなものに触れる経験や、子ども達が、遊びこむ経験ができるようになりました。
<受講された学生さんの感想>
受講された学生さんから、リアクションペーパーを通して多数のご感想・質問をいただきました。その中から一部を抜粋して紹介させていただきます。
・どちらも細かいネットワークが必要な団体であるという点が面白かった。課題に向き合い柔軟に方向転換していくことの難しさを実感したが、具体的な例を聞くことで、レジリエンシー(回復力、復元力)が高い団体の在り方を考えさせられた。
・町田市役所で行われる「まちカフェ!」に興味を持ちました。市役所を拠点にしたイベント開催は珍しく、たくさんの人が集まる場所にすることでまちづくりに主体的に関わっている人が増えると感じました。私は将来、地方公務員になりたいと考えているので、この町田市の取り組みを参考に何か企画できないか考えてみようと思いました。
・「みんなで作り、みんなで食べる。その場をみんなで作る」というおむすびの他の子ども食堂にはない独自性に興味を持ちました。また、見えない貧困や行政からの支援が届きにくい課題に対し、スピーディーに対応しニーズに応えていく姿に感銘を受けました。
このようにお話しさせていただく経験は私たちにとっても貴重な機会になっています。講演などの機会は、引き続き積極的にお受けしていきたいと思います!ご希望の方は、サポートオフィスまでご連絡をお願いいたします。