<まちだづくり応援基金インタビュー>まちいろドロップス
本年度より新たにスタートした「まちだづくり応援基金」による助成事業の助成対象が8月に決定しました。サポートオフィスでは採択された8団体/個人に、活動への想いや今後の意気込みを語っていただくインタビューを実施しました。インタビュアーは、今夏さがまちインターンシップ(運営:さがまちコンソーシアム)のプログラム内で、8日間サポートオフィスでインターンシップを行った大学生の皆さんです。
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まちいろドロップス
*本記事はサポートオフィスインターンシップ生 三好華蓮さん(女子美術大学4年生)が作成しました*
8月23日、つながり子ども送迎ラウンジ原町田大通りにて、まちいろドロップス主催の対話イベントへ参加し、町田市のお母様方といっしょに創作する「こども・こそだてすごろくゲーム」で子育てのうれしかったこと、大変だったこと聞き合いながら一つのすごろくを作成しました。
以下、インタビュー内容をレポートします。
Q1.活動内容について詳しく教えてください。
A1.まちいろドロップスの企画としては、今年度は哲学対話で⾃⼰を深めていく場をつくること、もう一つは⼦育て⽀援の⼀環としてつながりラウンジを利⽤し、お⺟さんたちに対話の場を提供することの2点に⼒を⼊れています。
哲学対話は平⽇の午前中に開催しています。⼈⽣や⽇常⽣活の中で当たり前だと思っていることを改めて問い直してみようとするのが哲学対話です。1⼈でぐっと抱え込んで⾃分の中で完結してしまうのではなく、⾔葉で相⼿と対話する⽅法にシフトできるような対話の場所を設けています。考えること、伝えること、他の⼈の話にきちんと⽿を傾けることを通して、自分の中で当たり前だと思っていることを再発⾒してもらえたら嬉しいです。雑談はどんなに相⼿と仲が良くてもお互いの関係性を調整しながら話すのに対し、哲学対話は安全な場所でなんでも⾔ってもいいということが担保されています。ありがたいことに、何度も講座を受けてくださるリピーターの⽅もいらっしゃいます。
⼦育て⽀援の場では、⽇常の友⼈に話していいのか判断に迷うようなことなども含む、⾃分の体験を素直に差し出せる、アドバイスを求めない、そのような場所を提供できるよう⼼がけています。子育て中の外出は気を遣うことも多いと思いますが、つながりラウンジで開催することで、お⼦さんがにぎやかにしても⼤丈夫、親御さんもちょっとでも⽇常の喧騒から離れることができるなどの良さもあります。
Q2.今回はじめて、すごろくを使った企画をやってみていかかでしたか?
A2.今回はじめて取り⼊れたすごろくは、認知症をテーマにしたものを参考にオリジナルで考えたものです。⼦育てのしんどいところって日常だと話しづらい場面も多く、たとえ話せたとしても、⾔葉にできないしんどさは常に付き纏います。すごろくを取り入れることでそれらを気軽に話せるきっかけになったのではないかと感じました。
これまでの企画とは違うのは、クリエイティビティの要素があるということです。真⾯⽬で穏やかな場も⼤切ですが、⾃由さ、楽しさが付随したいつもと違うポイントを刺激できたらいいなという思いがありました。⾃分で書いたカードを使って、遊びながら話すことができたら、よい対話の場になるのではないかと考えたのがこの企画をやろうと思ったきっかけです。
まちいろドロップスでは、まちだづくり応援基金の助成金を活用した下記2つのイベントを開催されます。最新情報についてはまちいろドロップスのFacebookをご覧ください。
①12/7(土)「どうしたら「助けて」って言えるようになる?〜対話を通して考えてみよう」
ゲスト:渡邊洋次郎氏(依存症回復施設職員 自身も依存症者で、非行、自傷行為等々の結果、少年院、精神科病院、刑務所への服役をする。介護福祉士。現在は大学でのゲストスピーカーやアルコール関連の学会等での講演活動をしている。(著書「下手くそやけどなんとか生きてるねん」)
イベント当日は、どうしたら「助けて」と言えるようになるんだろう?」というテーマでお話いただく。
②12/3(火)「プレイフルカードを使った対話を楽しもう」
ゲスト:岡田太陽氏(臨床心理士・公認心理師。品川区教育相談センター、宮城県教育委員会緊急派遣スクールカウンセラーを経て東京のトラウマケア専門の私設カウンセリングルームで臨床を行う傍ら各種人道支援団体と協働で被災地域の心のケアも行う)。
イベント当日は、岡田氏のファシリテートでソウルクリーチャーズランド・ワークショップ(カードを使って自分の強み・弱みと向き合うワークショップ)を実施予定。