【コラム】日頃の取り組みの成果を第三者が評価!広報にも使える<表彰プログラム>のススメ
<●●大賞>といった表彰プログラムをご存知ですか?
財団などが様々なテーマで募集を行っており、優秀な取り組みを表彰するものです。「資金の獲得」という面だけではなく、日頃の取り組みの成果を第三者に評価してもらえ、広報にも大いに活用できる表彰プログラム。多くの団体のみなさんに活用いただきたいなと思っています。
賞は、団体活動を表彰するもののほかに、個人を表彰するものもあります。例えばヤマト福祉財団が実施している小倉昌男賞は個人向けの表彰事業です。団体の代表者がこうした賞を受賞することも団体活動の後押しになります。
身近なところでは、町田市介護人材開発センターが「アクティブ福祉 in 町田」という事業を実施しおり、2022年度から新たに「市民活動」部門が新設されました。こちらから2022年度の審査結果を見ることができます。
副賞として賞金やギフト券が贈られることも多々あり、賞金は助成金とは異なり使用用途の制限がないため、活動に応じて資金を自由に使えるという面も覚えておきたいポイントです。
また、応募は、自ら応募できるもの、推薦者が応募するものとありますので、応募の際にその点も確認が必要です。
ここからは、昨年募集があった<公園夢プラン大賞>に応募し、優秀賞を受賞したNPO法人子ども広場あそべこどもたちのプレイリーダーである岡本恵子さんに、応募動機や受賞後の団体の変化などをインタビューさせていただいた内容をQA形式でご紹介いたします。応募用紙の書き方などとても詳しく回答いただきましたので、ぜひご参考になさってください。
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<公園夢プラン大賞について>
全国の公園緑地等を舞台に、市民による自由な発想で実施されたイベントや活動、これからやってみたいアイデア・プランを募集し、審査・表彰をしているプログラムで、一般財団法人公園財団が毎年募集を行っている。
本賞では、地域や地域の皆さんが元気になった活動事例や、「こんなことができたら楽しい公園になるに違いない」という提案を募集しており、「実現した夢」部門と「やりたい夢」部門の2つの部門が用意されている。
昨今は、公園を中心としてまちづくりを行う活動やコロナ禍ならではの公園の使い方を提案するアイデアが多く寄せられている。次回募集は、2023年春を予定している。
(次回募集は2023年春ごろに詳細が発表される予定です)
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Q:公園夢プラン大賞に応募しようと思った動機は何ですか?
A:以前から公園夢プラン大賞には申請したいと思っていながら機を逃していましたが、たまたま町田市地域活動サポートオフィスが公園夢プラン大賞の募集情報をFacebookで投稿していたのを見て、「そうだ!」と思い出し応募しました。
Q:応募用紙を書く時に、どんなことを意識しましたか?
A:単なる運営面の報告ではなく、毎日の活動の現場で私たちが感じていることやそこでの発見を具体的に入れ込むように意識しました。
具体的には、毎回やってよかったと思うせりぼうのイベント<みんなのステージ>での元気をもらえるパフォーマンスが、せりぼうの自然や遊ぶ子どもたちの声や音の中で行われている、その情景、その空気感が伝わればなぁということを軸にすることを決めました。
表現をすること、それに立ち会うことが、どんなに人を元気づけ、コロナ禍という不安な時代に人を励ますかを知ってほしいと思ったからです。そして、子どもがやりたいと思ったことに挑戦したり、自分の思いを吐き出すことができたりするためには、それを実現し表現している人の楽しそうな姿、夢中になっている姿に触発される部分が大きいと肌で感じていたので、そのあたりのエピソードを中心に応募用紙にまとめました。
ちょうど、芹ヶ谷公園は再編の動きもあり、公園で市民が夢を実現するというメイドイン芹が谷の取り組みをはじめ、町田市も取り組みを進めています。この賞が取れたら、せりぼうの立ち位置や取り組みを、市をはじめ多くの方にもっと知ってもらえるのではないか、また今後も市や様々な方々との協働を進める上でも、客観的なお墨付きがあることが役に立つときもあるのではないかとも考えました。
Q:受賞されたときの感想を教えてください
A:申請書を書いた時に、今までせりぼうで取り組んできた表現活動が意味するものは、地域で公園を盛り上げていく上でも、人々を元気づけるという意味でも、理にかなっているなと、(自画自賛的ではありますが、笑)根拠のない自信があったのですが、発表されるまで落ち着かない時間を過ごしました。
そして優秀賞を取れたと知った時は、想いが伝わった!と本当に嬉しかったです。
関わってくれたアーティストの方々や行政、団体の仲間たちに伝え、皆さんとても喜んでくださり、またせりぼうで演奏したい等のお返事をいただきました。
Q:受賞したことで、せりぼうに変化はありましたか?
A:これまでやってきたことへの自信を持てたことが大きかったです。また、受賞を機に全国の冒険遊び場の関係者の方々とつながることもでき、その後せりぼうに視察にいらっしゃる方々もあるなど、繋がりが生まれたという嬉しい副産物もありました。
▼せりがや冒険遊び場の開園日:毎週水曜日~日曜日
10:00~17:30 (3月~9月)/10:00~16:30 (10月~2月)
▼アクセス:JR町田駅より徒歩15分小田急町田駅 南口・東口より徒歩15分
芹ヶ谷公園内 (町田市原町田 5‐16) 多目的広場脇