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コラムcolumn

コラム 2020年04月06日

【コラム】新米事務局長のつぶやきvol1「市民活動ってなぁに?」

こんにちは。町田市地域活動サポートオフィス事務局長の喜田です。

今後、スタッフが様々なテーマで、それぞれが学んだことや日ごろ感じていることを発信していきます。私喜田は、「新米事務局長のつぶやき」と題して、「サポートオフィス×地域・社会×わたし」をテーマに、普段考えていることを書き留めていきたいと思います。あくまで「いまのわたし」の考えていることです。正解でも公式見解でもないですし、数か月後には私自身の考えも変わっているかも…。むしろ読んだ方の声を聞きながら考えを深めていきたいと思っています。

 

さて、町田市地域活動サポートオフィスは、その名が表す通り「地域活動」をサポートする組織です。「地域活動」とは、「地域の困りごと」に取り組む活動すべてであり、その担い手は、個人、企業、行政、NPO、市民活動、自治会町内会…とあらゆる主体と考えています。その中で、私たちは特に「市民活動」を真ん中にした地域づくりに取り組んでいます。

 

では、そもそも「市民活動」ってなんでしょう?

 

「市民活動」は、一人一人が「わたしはこんなことに困っている」「わたしはこれが大切だと思う」という個人の価値観を起点として、「わたしもそれ困っている」「わかるわかる」という仲間を見つけて、仲間とともにその困りごとを解決しようと活動していくことだと私は理解しています。

 

「わたし」の価値観からはじまるところが一つの大きな特徴であり強みの一つだと思うのです。「みんな」や「しくみ」から始まる行政のとりくみ、「地域のみんな」から始まる自治会町内会の取り組みでは気づくことが難しい個人の「困りごと」や「大切なこと」に光をあて、課題や価値を発見していくことができるからです。さらには、「個人」に焦点をあてることで時に、課題の背景にある課題にまで気づき、広げていくことができるのです。

言うまでもなくそれぞれの組織にそれぞれの良さや強みがあるのでどちらが良いということではありません。

 

さらに「わたし」⇒「あなた」⇒「わたしたち」⇒「みんな」に広げていく矢印の部分が大切だと考えます。「わたし」の困りごとをどのようにして「わたしたち」の困りごとにするか、活動する時にわかりあえない他者とどう手をつなぐか、それを考えて実践していくところが「市民活動」です。「ファンドレイジング(資金獲得)」「広報や情報発信」「ボランティアマネジメント」「協働」もその実現のための手段と考えるとよいのではないでしょうか。

 

現代社会は、課題が多様化しています。またその課題同士が複雑に絡み合って重なり合って発生しています。個人の課題に焦点をあてつつ、他者と手をつないで解決の仕組みを考える「市民活動」がますます重要になっているのだと私は日々感じています。

 


著者/喜田亮子(町田市地域活動サポートオフィス 事務局長)

大和市在住。桜美林高校、桜美林大学出身。20年間民間企業の助成財団で全国の地域活動への助成等を担当。中学2年の娘、小学校5年生の息子の母です。

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