【プラスONレポートVol.14】図師町内会「地域防犯講座」
\\ ふだんの活動にプラスON // 実施レポートVol.14
本事業は、町田市市民生活安全課からの委託により町田市地域活動サポートオフィスが実施している「ふだんの活動にプラスON 交通安全・防犯協働事業」の 一環で開催されています。
日ごろの活動のなかで、「交通安全/防犯」について啓発する取り組みをプラスしていただくことで、より多くの方に関心を持っていただくことを目的としています。運営にあたっては、費用や企画のサポートをおこなっています。
図師町内会主催「地域防犯講座~危険安全な場所を見分ける防犯視点を身に着ける~」
20203年12月16日(土)町田市図師町内会主催で「地域防犯講座~危険安全な場所を見分ける防犯視点を身に着ける~」が実施されました。オンラインを使って会場と講師を繋ぎました。当日は25名の参加がありました。
講師は犯罪機会論が専門の立正大学文学部社会学科小宮信夫教授。犯罪機会論とは、犯罪が起きる原因は「人」(動機)ではなく「場所」(機会)であるという考え方です。実際に犯罪が起こりやすい危険な場所/安全な場所を見分けるコツについて事例を交えて講義していただきました。
◆場所を見分けるポイントは以下の4つです
危険な場所【 ①入りやすい / ②見えにくい 】
安全な場所【 ③入りにくい / ④見えやすい 】
上記の視点で見てみると、「外からの視線がない公園」や「壁が高い路地」、「道路わきの植込みの切れめ」等、住んでいる地域の中で具体的に危険な箇所をイメージすることができます。
危険個所は「ホットスポット」と呼ばれており、地域の防犯パトロールにおいて、ホットスポットを集中的に回る手法が紹介されました。具体的には、まずパトロールを実施するメンバーで地域のホットスポットを探し共有し合います。その後、パトロールの時間にはホットスポット数か所を順番に回ります。ポイントは各スポットにしばらく滞在し、挨拶や声掛け見回りをすることです。
ホットスポットは犯罪者が犯罪の機会を狙う待機場所にもなるため、こうしたパトロールでプレッシャーをかけることができます。
講義の後は、フィールドワークシュミレーションとして「Googleマップ」のストリートビュー機能を使用して、実際に参加者が暮らす地域の中でいくつか事例を取り上げ、危険個所を分析しました。
見慣れた地域の場所が映され、参加者の関心も高まっていました。
参加者からは、「”ホットスポットパトロール”の考え方を初めて知った。地域の見守りの方法として検討したい」「地域の皆で勉強する会を設けることも大切だと感じた」等の感想がありました。
▲会場のスクリーンに投影して、オンラインで講義を実施しました。
過去に実施した講座のレポートにより詳しい情報が掲載されています。是非ご覧ください。
▶地域安全マップ講座~いつもの景色の中の「安全」と「危険」が見える!~