【防犯プラスON】子育てひろばぶらんこ町田「防犯知識勉強会」&「乳幼児親子向け防犯イベント」
ふだんの活動にプラスON 実施レポートVol 4
本事業は、町田市市民生活安全課からの委託により町田市地域活動サポートオフィスが実施している「ふだんの活動にプラスON 交通安全・防犯協働事業」の 一環で開催されています。
子育て広場ぶらんこ町田は、9月8日(木)に職員向けに「施設の防犯・乳幼児~小学生に向けた防犯知識勉強会」を開催、10月21日(金)勉強会の内容も踏まえ、防犯について考える乳幼児親子向けのイベントを実施しました。以下二つの企画の内容を紹介します。
◆9月8日(木) 子育て広場ぶらんこ町田「施設の防犯・乳幼児~小学生に向けた防犯知識勉強会」
勉強会は、日ごろ子育て広場を運営し乳幼児親子に接しているスタッフの皆さんが、防犯知識を高めることで、より安心な施設運営をはかること、また利用者の方々にも伝え広めていくことを目指して開催されました。
町田市役所市民生活安全課防犯係 勉強会
「110番通報したことがあるひとはいますか?」という投げかけからはじまり、「110番通報の際の注意点」「不審者の判断は?」など具体的なお話がありました。当日参加した8名のスタッフの方々からは積極的に質問も多く出ました。
以下当日のお話のポイントをいくつか紹介します。
◆110番は「事件か事故か」を聞かれるので、その質問に答えると、その後は通報者に合わせて質問をしてくれるので安心とのこと。施設の住所などすぐ言えるとよいが、近くにある目印の建物などを伝えてもOK。施設外で通報する際は、交差点や信号名、自動販売機に書かれてる住所などがわかりやすい。
◆不審者とは?
1「凶器を所持している」、2「受付を無視して無理に立ち入ろうとする」、3「退去の説得に応じようとしない」、4「暴力的な言動をする」、5「意味不明な言動をする」。これらに該当した場合はすぐに110番通報、該当しない場合でも心配な場合は110番し、警察に判断をあおぐ。(緊急を要しない相談などは「警察相談電話」#9110の利用も。)
◆施設の防犯
「防犯マニュアルをつくる」「想定訓練をする」「避難口、避難経路を確認する」などがポイントでした。
次いで、子どもを取り巻く犯罪に関する防犯知識についても、教えていただきました。子どもが危険にさらされる可能性のある場所として、次のような場所があげられます。
【1道路、2駐車場・駐輪場、3公園、4マンション共用部・廊下】
それぞれの場所の注意点は、以下の通りです。
________________________
1 道路…急に近づいてくる人がいたらすぐに離れる
2 駐車場・駐輪場…「パパママが近くにいるところに連れて行ってあげるね」などの声かけについていかない
3 公園…見通しの悪い場所、周りから見えずらい場所では遊ばない
4 マンション共用部・廊下…ストーカーなど背後に注意(オートロックなどについてくる)
________________
最後には、子どもの安全を守るためのメッセージが伝えられました。
日頃から「どんな危険があるだろう」という視点をもって、まわりを見渡して過ごしてみることで気づきがあります。お子さんとのお散歩など普段の生活の中で気にしてみていただけたらと思います。
子どもは小学生になると一人で行動することが増え、「略取誘拐」の被害件数も未就学児と比べ多くなっています。
就学前から、日々の生活の中で親子で注意点を共有していただくことが大切です。「当たり前」のことを親御さんからお子さんへ伝えていただきたいです。
お話を伺う中で、あらためて「親にとっては当たり前のことも、子どもにとっては当たり前ではない」「日頃から伝えていくことが大切」だと感じました。
子育て広場に集まるお母さん方にぜひ防犯の重要について、警視庁防犯標語「いかのおすし」などを活用して伝えていただければと思います。また、日ごろ困ったり不安に思っていることを話し合えるとよいなと思いました。
◆10月21日(金)防犯について考える乳幼児親子向けのイベント
当日は乳幼児親子3組が参加しました。
まずは、スタッフの方が先日の勉強会で聴いた内容をまとめたお手製のフリップで、防犯についてお母さん方にお伝えしました。
110番通報をした経験があるお母さんはゼロ。いざというときにどんな対応をしたらよいか、一緒に考えることができました。
また、子供が危険にさらされやすい場所の話になると、参加者の方からも、日ごろ不安に感じた出来事のお話がそれぞれあがりました。
その後、紙芝居を使って防犯標語「いかのおすし」の確認もしました。
いか…ついて「いか」ない
の…車に「の」らない
お…「お」お声をだす
す…「す」ぐ逃げる
し…おとなの人に「し」らせる
「防犯」というと、普段はなかなか話すことのないテーマですが、今回イベントを実施することであらためて身近なこととして考えたり、意識を向けたりするきっかけとなりました。
【みんなが地域の子どもを守り育てる実感をもっていたい】と、ぶらんこさんの想いをお話されていたのが印象的でした。