【訪問レポート】ホームスタートいずみ
下小山田町にあるホームスタートいずみを訪問をしてきました。
ホームスタートとは、未就学児が1人でもいる家庭に、研修を受けた地域の子育て経験者(ビジター)が訪問する 「家庭訪問型子育て支援ボランティア」。イギリスのレスターで1973年にスタートした事業で、日本では2006年にホームスタートジャパンが立ち上がり、全国へとその事業の展開を進めています。
ホームスタートいずみでは、社会福祉法人基督教児童福祉会バット博士記念ホーム(児童養護施設)の地域貢献事業として、2017年よりホームスタート事業を開始されました。現在、家庭訪問するビジターが15名。年間20数件の家庭を訪問されているそうです。
「両親や親せき、頼れる人が身近にいない」「下の子が生まれて上の子とゆっくり遊べず気がかり」「子どもが多く、出掛けるのが億劫で家にこもりがち」という状況にある方の利用が多く、利用された方からは「ビジターさんが来てくれると、子育ての緊張感から解放され、ほっとできた」や「何も否定されず、そのままの私を受け止めてくれました」といった感想が寄せられているそうです。
「家庭の事情が多様化しているので、ホームスタート事業のニーズは多くなってきている。必要な方に事業の情報を届けることに更に注力していきたい」とホームスタートいずみでオーガナイザーを務めている平本理恵さんは話されていました。
バット博士記念ホームでは、その他に地域貢献事業として子育て広場「いっぽいっぽ」、子どもショートステイ「マルガリータ」も運営。「いっぽいっぽ」は、2019年より月1回からスタートし、現在週3回開所しているそうです。
訪問した日はちょうど「いっぽいっぽ」の開所日。大きなビニールプールが庭にあり、子どもたちが思いっきり楽しんだ様子を平本さんから教えてもらいました。
ホームスタートいずみが掲げる「すべての子どもに幸せな人生のスタートを、『子育て』が『孤育て』にならないために」という想いが、この先も地域の中で温かく広がっていくことを願ってやみません。
<団体情報>
ホームスタートいずみ
(社会福祉法人基督教児童福祉会バット博士記念ホーム内)
〒194-0202 東京都町田市下小山田町2745-1
Tel:042-860-1377 Fax:042-797-5531
https://bott-home.org/izumi/