【実施報告】団体の事業計画をつくる伴走型連続講座「まち“だ”づくりカレッジ」第2回<7月22日>
「まち“だ”づくりカレッジ」は、団体がめざす地域や社会の姿を見据えた未来志向の「事業計画」を立てることをゴールとし、レクチャーに加え、グループワークやディスカッション、毎回の提出課題と発表などにより学びを深める参加型・対話型の連続セミナーです。講師は、当法人事業統括ディレクター長浜洋二が務めています。5団体の参加をもって6月25日にオンラインにて開講し、今回は第2回を開催。
はじめに前回からの課題となっていた各団体の「ビジョン、ミッション、事業、バリュー」を共有し、オンライン会議ツールzoomのチャット機能を使って参加者同士互いにフィードバックをしました。各団体の発表後チャットに全員でフィードバックを投稿。「具体的にどんなことをするのかが、受け取る人によってかなり変わるのではないか」「言葉遣いが上手」「私達が掲げているところを共通項が多い」などチャット欄に次々とコメントがあがりました。
その後、第2回のテーマである「活動のパートナーとお客様を考える」の講座をスタート。具体的には、①「登場人物は誰か?」(ステークホルダー)、②「はたらきかける相手は誰か?」(ターゲット)についてです。以下簡単に内容をご紹介します。
1.登場人物は誰か?
事業の「登場人物」として「受益者」「支援者」「協働パートナー」「競合」「自団体」について概要をお伝えし、その後事業の登場人物の整理をするワーク「ステークホルダーマップ」の作成に取り組みました。
団体ごとにブレークアウトルームに分かれて、サポートオフィススタッフが1名ずつファシリテーターとして参加してワークを進めました。
2. はたらきかける相手は誰か?
事業のターゲットを設定する理由として「ゴールが明確になる」「効果的な経営資源の配分が可能になる」等5つのポイントをお伝えし、ターゲットの絞り込み方法としてターゲットを具現化した象徴的な人物「ペルソナ」を設定する方法について解説しました。
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今回取り組んだ2つのワークについて
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今回は、下記2つのワークに取り組みました。
【ワーク:1】事業の登場⼈物を整理しましょう!
団体ごとに経営資源(サービス、⼈、モノ、⾦、情報等)の流れをふまえ現在の登場⼈物の関係性を整理します。登場人物同士を→で結び、その関係性を可視化することで、関係性が一方通行になっていないか意識することが重要です。
個別ワーク後の全体共有タイムでは、「自分たちのターゲットが求めているものは何かについて改めて考える必要があると思った」「時に競合であり、協働パートナーであり、支援者である、分類することが難しかった」などのコメントがありました。講師からは「登場人物が重なり合ったり、競合、協働パートナーなどをいったりきたりと、明確に分類できない関係になっているのが地域の実態。ライフステージや社会環境に応じて関係性や立場は流動的に変わり、それを許容し認め合う社会が個人的には良いのではないか考えている」と説明をいたしました。
【ワーク:2】ターゲットのペルソナを作成しましょう!
事業の受益者を取り上げ、そのペルソナ像を設定。まずは、ペルソナ像について団体ごとに意見交換をしました。次回講座までにのペルソナの似顔絵(または写真)、1⽇の⾏動分析をしてペルソナシートを作成してきます。
ワークは、Google スライドで<参加団体共同作業シート>を作り、お互いの進捗状況がオンタイムで共有できる仕組みにしています。講座の時間だけでなく、次回講座のまでの期間中も互いの進捗状況を共有することができお互いの刺激となっています。
▲第2回の「2」で集合写真。
第2回ということもあり団体間の関係性もまた一歩深まった感じがしました。今後も団体間の学びあいの時間を多くとり、成長しあうコミュニティが講座の中でつくっていければと思っています。
▼次回開催:8月27日(木)13:00-17:00 @ オンライン
テーマは、「事業計画を考える」。一回のみの参加も可能です。詳細はこちらをご覧ください。