<まちだづくり応援基金インタビュー>高齢者共生の会
昨年度よりスタートした「まちだづくり応援基金」による助成事業の助成対象が8月に決定しました。サポートオフィスでは採択された9団体/個人に、活動への想いや今後の意気込みを語っていただくインタビューを実施しました。インタビュアーは、今夏さがまちインターンシップ(運営:さがまちコンソーシアム)のプログラムで、8日間サポートオフィスでインターンシップを行った大学生の皆さんです。
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高齢者共生の会
*本記事はインターンシップに参加した佐々木優月さん(相模女子大学2年生)が作成しました*
8月26日、「高齢者共生の会」の研修チームの打ち合わせに参加し、インタビューを行わせていただきました。インタビュー内容を下記にまとめましたのでご覧ください。

インタビューの様子。皆さん温かく迎え入れてくださいました。
Q1.以前から取り組まれている「認知症講座」について教えてください。
A1.講座によって認知症への偏見と誤解を解き、差別などを無くしたいという考えのもとテーマを決定し、講師をお呼びして開催しています。認知症についての医学的な話ではなく、身近な人が認知症になったときにどうしたらよいのかを考えることに重点を置いた内容となっています。
講座内では、テーマに対する解説に加えて意見交換も行っています。認知症当事者のご家族の方からどう関わっていけば良いのか、また認知症になった後でも今までのようにご近所づきあいができるのかなどといったご質問が上がり、参加された皆さんは活発に意見交換を行っていました。
Q2.活動をしていく上でのやりがいは何ですか?
A2.講座の開催によって地域の人の認知症に対する意識が変わり、自分自身で認知症だという意識を持って、そのことを周囲の人に伝えている方も増えてきたことを感じています。それによって、活動をしていく大切さを実感しました。
また、地域には様々な個性や能力を持った人がいて、活動を通してその能力を活かすことで私たちの健康寿命を延ばすことにもつながっていると考えています。
例えば、今まで仕事上で勉強してきたことが形を変えて、地域の皆さんや家族と話すときの材料になり、自分の幸せにつながるなど、活動をしているからこそ今まで積み重ねてきたものが活かされる瞬間というのは数多くあります。
Q3.今後の活動について、新たに挑戦していきたいことはありますか?
A3.ご近所づきあいが希薄になってきているため、住み開き*などの若い世代も含めた地域の中で助け合える仕組みを作っていきたいと考えています。
また勉強して知識を蓄えるだけでなく、一人で暮らす高齢者に対する相談窓口の設置や、4つの「不」**を把握してそれを無くすための活動など、実際にサポートできる仕組みを作り上げていきたいと考えているメンバーもいます。
*住み開きとは:自宅の一部に外部の人と交流できる空間を設けること
**4つの不とは:不安、不便、不満、不快のこと
高齢者共生の会では、まちだづくり応援基金の助成金を活用し、下記の講座が開催されます。最新情報については団体のホームページをご覧ください。
3連続研修「高齢でも、この街で明るく生きる」
この研修はどなたでも無料で参加できますので、予約してお越しください。
第1回 9月23日(火)14時~16時 「フレイルを防いで明るく生きる。」
第2回 10月28日(火)14時~16時 「認知症を恐れすぎないために。」
第3回 11月25日(火)14時~16時 「認知症になっても支えあって生きる。」
場所:ゆりの木会館ホール
問い合わせ・予約申込先
鈴木喜六さん メール(hema@mint.ocn.ne.jp)
