法政大学「多摩地域形成論」でゲスト講師を務めました!
10月11日、法政大学で開講されている「多摩地域形成論」でサポートオフィス橋本がゲスト講師を務めました。「多摩地域形成論」とは、学生に多摩地域の現状・課題について考える視点を養い、さらには地域での活動を始めるきっかけを見つけてもらうことを目的に、多摩キャンパス全学部(経済・社会・現代福祉・スポーツ健康)の全学年を対象として開講されている授業です。
授業では、「町田市ってどんなまち?」、「町田にはどんな地域活動がある?」、「NPOってなあに?」などを中心にお話させていただきました。他にも新卒でNPO職員になった経験なども含めお話させていただきました。
また、今回はNPO法人目と心の健康相談室の荒川和子氏と、そこで「まちカフェ!学生おうえん隊*」として活動している池優里花氏(法政大学2年)、大原亜里咲氏(青山学院大学1年)の3名も一緒に登壇していただきました。
*まちカフェ!学生おうえん隊…町田で地域活動を体験してみたいという学生と、学生と一緒に活動してみたいというまちカフェ!参加団体をマッチングし、一緒に活動することを応援する仕組みです。
以下、実際にお話していただいた内容や大学生の感想などをご紹介します。
<NPO法人目と心の健康相談室 荒川和子氏より>
眼科専門病院に長く勤められていた看護師の荒川さん。定年退職後からNPO活動に取り組むようになりました。目は脳と近いため病気の種類が非常に多く、目が見えない・見えづらいということは心理的にも負担が大きいそうです。全国の困っている方の相談に専門的な立場から乗ることを中心に、講演会の実施や患者会の支援を行っています。
一見、専門的な分野の活動に若者が関わるのは難しいのでは?と思われますが、「いてくれるだけで元気が出ます」と笑顔で話してくださいました。
<池優里花さん・大原亜里咲さんより>
Q1.まちカフェ!学生おうえん隊に申し込もうと思ったきっかけはなんですか?
●(池さん)昨年多摩地域形成論の授業でまちカフェ!学生おうえん隊のことを知り、やってみたいなと思ったことがきっかけです。
●(大原さん)私は高校生の頃からボランティアをやっていましたが、大学に入学してからは大学周辺地域でも活動してみたいなと思っていたところ、大学のポータルサイトで募集を見つけました。
Q2.その中で、目と心の健康相談室で活動しようと思ったきっかけはなんですか?
●(池さん・大原さん)説明会のときに荒川さんとお話して、人柄に惹かれたからです!
Q3.実際に活動をしてみてどうでしたか?
●(池さん)NPOで活動するって、目標ややりたいことが明確になくちゃいけないと思っていましたが、もっと気軽に楽しく参加していいんだなと感じました。
●(大原さん)大学の授業などでは「コミュニティが希薄化している」という話も聞いたことがありましたが、実際の活動を見ると沢山の人たちが地域の活動に参加しているのを知り、地域活動の活発さや重要性を感じました!
授業の最後には、学生の皆さんが今日のお話を聞いて感じたこと・印象に残ったことを「N・P・O」の頭文字を使って「あいうえお作文」していただきました。
以下に実際に皆さんから出てきた言葉を一部ご紹介します。
N | 年齢問わず、New connection、にっこり(活動する側も参加される方も笑顔になる活動だと思ったから)、仲間と、人間関係の広がり、neutral、No limit、悩みを解決、nonvervalな、near、何事にも挑戦する |
P | ポジティブ、public、ポテンシャル、パーソナリティに寄り添う、パッション、peopleの輪、peace、progress、プロフェッショナル、purpose、personからpeopleに、possibility、ポリシー、パートナー |
O | 多くの仲間を作る、思い切ってやりたい事ができる場所、オリジナリティー、おかまいなし(周りの目を気にしてたら始まらない)、大きくなくていい、想いを伝える、思いを打ち明ける場、思いやり、横断、ONLY ONE、想いのままに、お互いのために |
NPOの頭文字3つで1文になるように考えてくださった方もいらっしゃいますので、以下にご紹介します。
●(N)なんか(P)ぱっとしないイメージだったけど(O)おもしろそう
●(N)ノーマルではないけれど(P)パワフルにポジティブに(O)多くの形を実現する
●(N)なにごとも(P)パートナーと(O)同じ視点にたつ
●(N)No limit(P)purpose(O)organization
短時間でNPOの考え方や活動について、皆さんなりに捉えてくださったのが回答から伝わってきました。
もし全ての回答を見たい方がいらっしゃったら、サポートオフィスまでご連絡ください!
<受講された学生さんからの感想>
・自分の知識や経験、思いを共有して、それを必要とする人のもとに届けることがNPOの仕事であると思った。地元のNPOについても調べてみたいと思った。
・これまであまり身近ではなかった町田市や NPO というテーマで、冒頭少し身構えていましたが、講義を聞いていく中で、自身が今後関わる可能性は低くない、むしろ高いと感じ、傍観者ではなく当事者になっていく必要性を感じ始めました。
・今回の講義から、自分が今まで踏み込んで来なかったことでもとりあえずチャレンジしてやってみることによって、意外なところから自分のやりたいことが見つかるかもしれないということを学び、今からでも様々なことに挑戦していこうと思った。
・NPO と聞くと優秀な人たちが集まって何かを行う、自分にとっては雲の上の存在の組織だなと思っていました。しかし今日のお話を聞いて、誰かのために何かをしたいという漠然な想いがきっかけでも参加できることを知り以前よりも NPO に興味を持ちました。NPO の仕組みや取り組みをもっと調べてみようと思います。
・荒川さんの話を聞いて、長く続けたことを定年退職後にNPO 法人を立ち上げるという動きもあるのだということに驚いた。仕事を辞めてからもNPOと関わって働き続けるというのは、これからの人生100年時代と言われているこの時代、新しい常識になるかもしれないと思った。自分にとっても他人事ではなく、いつか自分も主となってNPOと関わる日が来るかもしれないと思った。定年退職後、このように若い世代と関わる事でお互いの情報共有をしていくことでさらに良い社会ができていくかもしれないと思った。このような流れが増えていくといいなと思う。
このようにお話しさせていただく経験はサポートオフィスにとっても貴重な機会になっています。講演などの機会は、引き続き積極的にお受けしていきたいと思います!今回のように現場で活動している方と一緒に登壇するなどの提案も可能です。ご希望の方は、サポートオフィスまでご連絡をお願いいたします。