【実施報告】ユニバーサル社会推進キャラクター制作プロジェクト~第1回企画会議を開催しました~
9月27日(土)、オンラインで「ユニバーサル社会推進キャラクター制作プロジェクト」第1回企画会議を開催しました。本プロジェクトでは、町田市福祉総務課・株式会社アークポイントから依頼を受け、ユニバーサル社会推進を若者に啓発するためのキャラクターを製作することを目的として実施されるものです。
企画メンバーとして大学生5名、キャラクターデザインメンバーとして女子美術大学のチームが参加し、「ユニバーサル」や「バリアフリー」について共に学び、考え、意見交換することによって理解を深めながら企画や制作を進めていきます。
第1回企画会議では、自己紹介とアイスブレイクの後、前半は町田市福祉総務課白井真央氏よりミニレクチャーとしてユニバーサル社会とバリアフリー、心のバリアフリー、ユニバーサルデザイン等について具体的な事例を交えてお話ししていただきました。
後半は、グループに分かれて、「レクチャーで感じたこと・初めて知ったこと・感想など」、「レクチャーで分からなかったこと・質問したいこと」、「イメージキャラクターに取り入れたいと思った内容」について意見交換をしました。
以下、当日挙がった意見の一部をご紹介します。
<レクチャーで感じたこと・初めて知ったこと・感想など>
・「バリアフリー」というと高齢者とか障がいのある方というイメージが強かったが、外国ルーツの方など自分たちがパッと思いつく人だけではないんだなと気づいた。
・1つの方法ですべての人を網羅することはなかなかできないので、仕組みづくりも難しいと感じた。
・エレベーターの鏡の役割(車いすの方が見えない位置を確認できる)を知らなかった。
・ソフト面でのバリアに対する意識をこれまで持っていなかった。自分がソフトのバリアフリーをどう心掛けるか意識を持つきっかけになった。
・町田市は大学が多いので、その分外国人留学生も多い。自分が外国に行ったら…ということを想像すると相手の立場になれるのかなと思った。
<レクチャー聞いて分からなかったこと、質問したいこと>
Q 頭で理解することと実際に行動することのギャップをどう埋めるか。
A 町田市では、ギャップを埋めるために、体験イベントや交流イベントなどを開催している。関わったことがないから、相手のことがわからないということはけっこうあると思う。具体的に相手がどう考えているのかを知るためのイベントは今後も実施していきたい。
Q 合理的配慮について、本人が望んでいることを確認するためにコミュニケーションを取るのは難しいのではないかと感じた。
A 合理的配慮は国の法律で民間企業と行政の対応について義務化されている。町田市は条例に基づき市民にも努力義務を掲げている。合理的配慮についての「情報バリアフリーハンドブック」もあるので事例について知りたいときはぜひ見てほしい。
例えば、窓口に聴覚障がいの方がいらっしゃったとき、その人が手話での会話を希望しているけど対応できる人がいない場合は、「筆談もしくはアプリで会話することができますがどうしますか?」と聞き、「ではこの方法でお願いします」と相手のニーズを確認するといった形でコミュニケーションを取ることで合理的配慮になる。
Q スライドでは、「障がい」と表記されていたと思うが、「がい」の字はいろいろな表記があると思うのでどのように使い分けているか聞いてみたい。
A 町田市では2003年から人に対して使うときにはひらがなとしている。身体障害者手帳のような固有名詞に使用するときは漢字としている。例えば、身体に障がいのある方、身体障害者手帳
<イメージキャラクターに取り入れたいと思った内容>
・障壁は社会側にあるということを表すために「手を取り合う」「手をつなぐ」「肩を組む」など一緒に頑張っていこうという要素を入れる。
・キャラクターは1人である必要はないのではないか。2人が手をつなぐような、少しタイプが違うキャラクターを複数用意して、一緒に取り組む要素を入れてはどうか。
・壁というところから、壁を壊すという「パワー」を表現したキャラクターがあっても良いのではないか。
・バリアフリーにはいろいろな要素があるので1つのキャラクターにすべての要素を詰め込むのは難しい。キャラクターの設定(身長、体重、語尾など)を詳しく考える必要があると考えた。
・町田市の特産品や動物、鳥などをモチーフにした方が、多くの人に受け入れられやすいと感じた。
・生きものではなくて図形などでも良いのではないか。
第2回以降、キャラクターの具体的なデザインや設定について検討を進めていきます。今後もプロジェクトの内容はホームページの記事などで共有していきますので、お楽しみに!
