【実施報告】自分の「好き」を発信したくなる<SNS実践セミナー>
2023年11月7日(火)COMMUNE BASE マチノワ にて【「自分の「好き」を発信したくなる<SNS実践セミナー>】を開催しました。講師は、ローカルフォトグラファー北村友宏さんと、Rica Cafe月足里佳さんです。
はじめにお二人から自己紹介とご自身のInstagram、Instagramで発信する際に意識していることなどをお話いただきました。
●北村友宏さん
Instagramアカウント @livearoundhere @beaconforthetown @touhyoacch.machida
北村さんが発起人として開催した「町田市100人カイギ」、「投票所はあっちプロジェクトinまちだ」でのInstagramの投稿について具体的な投稿を投影しながらご紹介いただきました。
Instagram投稿の際に意識したこととして主に下記2点についてお話いただきました。
・イベント告知などの情報発信も必要だけど、間の投稿が大事。
→イベントの登壇者が開催したイベントに訪問してその姿を投稿すると投稿が伸びた。
・情報だけを共有しようとしても伝わらない。
情報と物語を一緒に発信することで受け手の想像力が広がり、結果的により多くのことが伝わる。
●月足里佳さん
Instagramアカウント @rica_cafe @ricamama2021 @itsukikantatamaki
月足さんは、仕事用、プライベート、お弁当記録用と3つのInstagramを運用しています。その中でも家族のお弁当を投稿しているアカウントは、フォロワー1.7万人の人気アカウントです。もともとは毎日のお弁当の記録用に作成したアカウントだそうですが、気づいたら「バズって」(急激にフォロワーが増えて)いたとのこと。そのことを「事故」のようなものと表現されていました。
Instagramの投稿の際には、「世界観を大事にする」、「アカウントを使い分ける」、「写真撮影の際に自然光を意識する」などいくつかポイントをご紹介いただきました。
お二方からのお話の後は、サポートオフィス橋本の進行によるトークセッション・会場からの質疑応答で具体的なコツを深堀りしました。
<進行役から>
Q 投稿頻度・投稿時間などルールとして決めていることはありますか?
A 月足さん:お弁当は朝の7時半までに投稿するようにしています。2週間くらいの間でフォロワーが急に200人減ったことがあったんです。その時は、寝坊が続き8時に投稿していたんです。7時までにお弁当を作って7時半までに投稿できるよういつものペースに戻したら、フォロワー数が元通りになりました。投稿時間がこんなに重要だと思っていなかったですね。
北村さん:投稿時間は、あまり決めていません。SNSといえば夕食や就寝準備が落ち着いた21時~22時くらいの時間帯に見る人が多いと思うのですが、その時間帯に昼間子どもたちが遊んでいる写真を投稿してもイメージが広がらないかなと思って、そういう投稿は日中にしています。内容によってリアクションの来る時間が違うので、それに合わせると良いかどうか。狙いすぎて悩むくらいならこちらのやりたい時間に投稿すれば良いのかなと思っています。
Q SNSの発信に苦手意識を持っている方もいると思いますが、モチベーションの維持はどうしていますか?
A 月足さん:3つアカウントを運用しています。お弁当とプライベートのアカウントはあまり考え過ぎず「ぼやき」が中心です。仕事のアカウントは、丁寧に、ですます調でかしこまって投稿しています。1つのアカウントで色んな情報を投稿していると、誰に向けて投稿するか悩んでしまう。それぞれ目的別にアカウントを変えると楽になります。ターゲットに合わせてアカウントを使い分けると良いですよ。
北村さん:僕は告知で使うことが多く、情報を適切なタイミングで出したほうがよいので、事前にスケジュールを組むようにしています。投稿内容に関しては、はじめから完璧な文章を書こうとしないで投稿した後から直してもいいという気持ちでいます。それと主役は投稿する対象となる方(写真に写っている方)なので、自分の主観を出しすぎないようにするというのも意識しています。
Q 写真撮影の工夫やコツを教えてください。
月足さん:意識していることは「光」。照明を全部消して、自然の光で撮影しています。一番良いのは曇りの日。日が強いときは、おぼんなどで隠しながら日陰を作っています。
北村さん:一般的に食べ物の写真は影がないほうがいいと言われていますが、月足さんのお弁当の投稿は影が出る感じが生活感と統一感が出てていいなと思っています。
僕は、色見が気に入らないときは思い切ってモノクロで投稿したりもします。後は、被写体(相手)を撮影するのにどこでカメラを構えるかも考えます。だいたい被写体の正面から撮ってしまうけど、被写体をどこからとると一番魅力的に写るかを気に掛けると良いと思います。
<会場から>
Q 1.7万フォロワーというとインスタグラマーというイメージですが、お弁当の投稿は、最初記録が目的だったのですね。
A 月足さん:そうです。5,000フォロワーを超えたあたりから企業から依頼の連絡がくるようになりました。ただ、自分が好きかどうか、一緒にやりたいかどうかで案件を受けるかどうかも判断しています。
Q 「バズる」ノウハウを知りたいです。
A 月足さん:自分でもわかりませんが、1つだけこれかな?と思うことがあります。お弁当の投稿って、木のテーブルの上に木の曲げわっぱのお弁当箱というものが多いんです。その中で、私のステンレス台の上にステンレスのお弁当箱という投稿が目立ったのかなと思います。例えば、今日のお弁当どうしようかなと思ったら「#ハンバーグ弁当」とか検索するじゃないですか。そうすると、たくさんハンバーグ弁当の写真が出てくる。その中でステンレスがぱっと目につきやすかったのかなと思います。
Q やはりハッシュタグに入れるキーワードが大事なのですか?
A 北村さん:地域活動でいうと「#町田」「#地域活動」といれてもなかなかそれでたくさんの人が見てくれるということにはつながりづらいと思います。まずは、知り合い同士でお互いフォローをして関心を持つ人を地道に増やすということが良いのかなと思います。
月足さん:多く投稿されているハッシュタグ、例えば「学校」などは多すぎて自分の投稿が引っかからないですよね。もう少し2~3番目くらいに多いキーワードは何か調べてみると良いと思います。例えば知り合いの保育園がSNSにハッシュタグをいれてなかったので、単に「#保育園」と入れるのではなく、「#町田市認定保育園」と入れるといいよとアドバイスしました。今のお母さんたちはInstagramで調べることが多いので、情報が必要な人に届きやすくなるかなと思います。
北村さん:SNSとはいえども受け取る向こう側の人のことを考えて着実に積み上げていくことが大事かなと思います。
月足さん:自身が入力したハッシュタグと同じハッシュタグをつけている投稿を検索してみてください。その中で人気投稿がどんなハッシュタグをつけているかというのは参考になると思います。
最後にお二人から一言ずつ参加者へのメッセージをお話いただきました。
北村さん:やりたいようにやる。「やりたいことに特化する」ということをがんばること!
月足さん:好きがとても大事。義務はだめ、「やらないと」もだめよ。やろう、やっちゃおうという気持ちで。SNSって投稿している人が楽しんでいるかどうかが画面に出てしまうんですね。
終了後にサポートオフィス橋本から、「今日のお話を聞いて何かInstagram投稿したいなと思ったら、月足さんが出店される「まちだ里のマルシェ」、サポートオフィスが事務局を務める「まちカフェ!」に参加して投稿してみてください!」と呼びかけさせていただきました。
まちカフェ!では、ワンデイおうえん隊として「前日設営、当日案内、当日取材」のボランティアを募集しています。さらには、まちカフェ!にご来場いただき、ご自身のSNSで投稿するという応援も大歓迎です。