ページトップ

実施報告performance

実施報告 2023年10月16日

【実施報告】昭和薬科大学:「赤ちゃん親子がやってきた授業」(担当吉永真理教授)が開催されました

昭和薬科大学では、毎年赤ちゃん親子が来て学生と触れ合うユニークな授業を実施しています。サポートオフィスは、コロナ禍でのオンライン開催のサポートをきっかけに本授業の実施をお手伝いさせていただいています。

この授業は、1年生の「人の行動と心理」の科目で⼦育て当事者の声を聴くことで、薬剤師になった時の子育て世帯への関わり方、働き⽅や家族のあり方、⼦育てしやすいまちづくりへの貢献を考えることを⽬的としています。

10月7日(土)に行われた授業は、5組の親子が参加しました。土曜日ということもあり、お父さんも2名参加しました。

控室で遊ぶ親子の様子

授業の前は町田子育て相談センターが準備した控室で親子の交流タイムが実施されました。

授業は、二つの教室をオンラインでつなぐ形式で、最初に吉永教授からの事前レクチャーが行われ、その後赤ちゃん親子のトークタイム。赤ちゃん親子は、二つの教室に分かれて参加しました。

トークタイムでは、「赤ちゃんが生まれて一番うれしかったこと、驚いたこと、大変なこと」についてお話いただきました。「元気に生まれてくれたことが一番うれしかった」、「目が合うとにこっとしてくれるところです」、「自分以外に守る命ができた。想像の100倍、1000倍大変だった」など、親としての率直な思いをお伝えいただき、学生も真剣に聞いていました。

授業の様子

赤ちゃんもパパママと一緒に登壇です

 

トークタイムの後のふれあいタイムでは、お父さん・お母さんに抱っこされた赤ちゃんが教室の中をまわりました。途中、机の上をハイハイしたり、学生の間をトコトコ歩いて手をふったり、自由に過ごす赤ちゃんの様子に学生たちから「かわいい」と声があがります。抱っこにもチャレンジ。赤ちゃんも学生も少々緊張気味でしたが、楽しいふれあいの時間となりました。

赤ちゃんが教室ハイハイしている様子

机の上をハイハイで移動して盛り上がりました

 

その後は、学生からの質問タイムです。以下質問と回答をいくつかご紹介します。

【質問】 ストレスがたまったときの対処法はありますか?
【答え】 まだ人間2年生だからしょうがないなと思うようにしています。
【答え】 お互いの実家が遠くてあまりに両親に助けてもらえないのでパパと交代で一人時間を持つようにしています。一人時間に美容院行ったり、カフェに行ったりしてストレス解消します。
【答え】 本当に怒ってしまうときはわざと赤ちゃん言葉で怒ったりします。
【答え】 父親が生涯で子どもと一緒に過ごせる時間は「約3年4ヶ月」といわれています。そう考えるととても貴重な時間なので困ったなと思っても広い心で接することができます。

【質問】 どんな大人になってほしいですか?
【答え】 こんな時代だからこそ自分のしたいこと、興味があることを人に流されないでやってほしいと思っています。

【質問】 私の妹は小さいとき動き回るのでハーネスをつけていました。批判的な声もありますが、子どもにハーネスをつけることをどう思いますか?
【答え】 命より大切なものはないと思うので、事故を防ぐためにハーネスをつけることは批判することではないと思います。


赤ちゃん親子が退出する際には、学生から赤ちゃん親子へお礼の言葉がありました。「私は過疎地の出身で自分より小さい子どもと触れ合う機会があまりないのでとても貴重な経験となりました」、「同じ乗り物が好きといっても赤ちゃんそれぞれに好みが違って人間味を感じました」との言葉がありました。

学生からのお礼

学生の代表が親子にお礼のご挨拶

その後は、町田市地域子育て相談センターから「地域子育て相談センター」の事業についての説明がありました。また、サポートオフィスからも中間支援組織の役割について紹介をさせていただきました。


以下、授業後に提出された学生の感想をいくつか紹介します。

・最初人見知りで泣いちゃった子がほんの数十分の間に成長して、帰る時には、ばいばーいと手を振ってくれたのがすごく印象的でした。赤ちゃんの成長はすごく早く、毎日出来ることが更新されているのだなと感じました。

・大勢人がいる学校に赤ちゃんを連れてくるのは多少不安もあったと思うけど、連れてきていただいたおかげで貴重なお話も聞けたし、触れ合いも出来たので感謝したい。子供を育てることは大変だと、授業前から思っていたが親御さんの話を聞いてさらにその実態について細かく知ることができ、より大変だと思った。薬剤師として支援したいという気持ちもより強まった。

・将来子育てできるか不安でしたが、今日の親御さんたちの幸せそうな顔を見て、家庭を持ちたいと思いました。

・親御さんには無理せず元気に育児をして欲しいと感じました。私も今回の機会を通して子育てのサポートのできる薬剤師になりたいと決意しました。


▼昭和薬科大学

昭和5(1930)年「昭和女子薬学専門学校」として設立。平成2年(1990)に世田谷キャンパスから町田キャンパスへ移転。地域連携に力をいれており、地域の薬剤師さんと子育て親子をつなぐ「お薬相談カフェ」や全国有数の広さと内容を誇る、薬用植物園では一般開放の「薬草教室」や小学校の体験学習なども開催されています。
https://www.shoyaku.ac.jp/

▼町田地域子育て相談センター

地域子育て相談センターは、町田市内の5つの地域(堺、忠生、鶴川、南、町田)に設置し、0~18歳の子どもの子育てに関する相談や、学校やお友達などお子さんからの相談を受け付けているほか、子どもの年齢・発達に合わせたあそびを行う「子育てひろば」を開催しています。保育士さんをはじめとする専門職の方 で構成されています。
https://kosodate-machida.tokyo.jp/soshiki/4/4/6/7516.html

お問い合わせ

CONTACT

ご質問やご相談を承ります。
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

メールマガジン登録

MAIL MAGAZINE

町田市の最新情報・イベント情報をお届けします。

    「まちだ」づくり応援基金

    DONATION

    「まちだ」づくり応援基金では
    ご支援をお願いしています