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実施報告performance

実施報告 2022年08月08日

【実施報告】「みんなの想いをカタチにする技術 ファシリテーション講座」を開催しました

7月28日、町田中央図書館にてみんなの想いをカタチにする技術 ファシリテーション講座」を開催しました。新型コロナウィルスの感染が拡大する中でしたので、講師からの助言により急遽オンラインと対面のハイブリット開催とし、対面22名、オンライン11名の方にご参加いただきました。

講師は、対話による協働の推進とNPOや地域の自立支援を専門とし、過去にまちだサポーターズ、町田市市民協働フェスティバル「まちカフェ!」、まちだ〇ごと大作戦などのアドバイザーを務めたこともある平田隆之氏(NPO法人市民プロデュース理事長)です。また、「オンライン会議のコツ」については、同法人佐藤歩美氏が講師を務められました。

また、本講座の連動企画として町田中央図書館がファシリテーションに関する本を一堂に紹介するブックフェアを開催。その本が当日会場に並べられ参加者が自由に手に取ることができ、さらにファシリテーションへの関心を広げる一助となっていました。本企画は、中央図書館5階特集コーナーで8月11日まで開催しています。詳細は下記ページでご確認ください。

▼下記ページでファシリテーション特集ブックリストもPDFでダウンロードできます。
https://www.library.city.machida.tokyo.jp/event/post_330.html

 

▲ファシリテーションや会議に関する書籍の展示

参加者からは、
・ファシリテーターの役割や心得など基本的な所から、10のコツ全体像を教えていただきとても勉強になりました。
・会議デザイン・準備の重要性を知った。問いの立て方(具体的に、多様な切り口等)も勉強になった。
・安心安全な場の作り方、自己紹介や付箋など、安心して意見や自分を出せる方法を具体的に知ることができてよかったです。
・「共有、拡散、混沌、収束」の流れを知ることで全体像が整理され、不安が減りました。
という感想をいただいています。


「ファシリテーション講座」平田隆之氏(NPO法人市民プロデュース理事長)

写真中央に映っているのが講師の平田氏。具体例をふんだんに使った講義内容が印象的でした。

講座は感染予防の観点からグループワークは実施しませんでしたが、それでもファシリテーションを体験できる機会が随所にありました。初めに自己紹介。「サイレントウォーク」という参加者が自己紹介を書いた紙を持って会場を歩き、無言で自己紹介をし合うコロナ下ならではのワークを実施。

 

▲サイレントな自己紹介タイムの様子。

 

そのあとに実施したのは、「会議のモヤモヤ」を付箋に書いて貼りだすワーク。講師は、付箋の使い方(1枚につき内容は1つまで書く)やペンの使い方(ペンは太い方を!)から丁寧に説明。「付箋を知らない人がいるかも知れない」という「かも知れない」を前提にファシリテーターは丁寧な説明を心がけるごとが必要と解説されました。

付箋を使って意見を出すことで、すべての参加者の意見を効率的に提示してもらうことができます。こうした工夫も会議進行の上で重要なポイントですね。

▲参加者から出てきた数多くの「会議のもやもや」。縦軸がモヤモヤ度で、横軸が会議の規模(参加人数)です。

 

その後は、ファシリテーションのポイントを会議の各プロセスに沿って解説。具体的には、以下10のステップについてコツをお伝えいただきました。

1 会議の4つプロセス(共有→拡散→混沌→収束)

2 ねらいを明確に(集まった理由)

3 アイスブレイク

4 場のデザイン(机のレイアウト)

5 見える化:意見の見える化と整理整頓

6 発表:たくさん出た意見のまとめ方

7 見える化:経過の見える化と共有、収穫

8 会議のデザイン(大きな設計と小さな設計)

9 会議を成功させる6つの役割

10 ファシリテーターの心得

中でも「会議のデザイン」で紹介された「問いの立て方」や、ファシリテーターの心得として紹介された「綿密にプランを練り、現場では意外性を楽しむ」というのは、当日体感されていた参加者も多かったように感じます。

 


オンライン会議のコツ 佐藤歩美氏(NPO法人市民プロデュース)

佐藤氏からは、オンライン会議開催の事前準備、参加者へのメール、受付時、進行中、終了時と段階にそってオンラインならではのポイントをお話しいただきました。

まず、大前提として「やむを得ず」から「積極的に」オンライン実施を選択していく状況になってきていることが共有されました。

そのうえで、オンライン会議開催のチェックポイントを3つの観点(内容、参加者側、運営側)から解説。

また、「よくあるトラブルの防止方法・対象法」では、日本中・世界中から参加するオンライン会議ならではの災害等の緊急時の対応方法を事前に検討しておくことの重要性も説明され、参加者からは「それは考えていなかった」という声が多くありました。

大規模なイベントを会場で開催する場合は緊急時の対処方法を決めておくことが多いですが、オンライン会議でその点を意識するケースは少ないのではないでしょうか。主催者と参加者が物理的に離れているからこそ対応が難しいケースも想定され、この点について運営側で話し合っておくことは重要だと気づかされました。


人々の価値観やライフスタイルが多様化している現代において、協働や共創による取り組みがますます重要となります。そうした取り組みをすすめていくうえでも「ファシリテーター」の役割が大切です。必ずしも主催者側、進行役だけでなく、会議参加者を含めて多くの方が「ファシリテーター」的視点を持てるとモヤモヤ会議が減っていくのではと感じました。サポートオフィスでは、引き続き「ファシリテーション」をテーマとした講座やワークショップを開催していく予定です。

また、会議等のファシリテーションのご依頼についてもお受けすることが可能です。ご相談ございましたらぜひお問い合わせください。

 

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