【実施報告】コレクティブハウジング社主催「with / after コロナ 2020年代の「まちだ」的 子育て&暮らし方」でトークセッションの進行役を務めました!
会には、町田市内在住の方を中心に23名の方が参加。中にはお子さんと共に参加してくださったママも数名いらっしゃるという温かい雰囲気で進行されました。
CHCは、東京都を中心に9つのコレクティブハウジングを立ち上げ、コーディネートをしています。2020年3月には、コレクティブハウス本町田がオープンし、それを機に法人の本部も町田市に移し、町田でのコミュニティづくり、地域づくりに取り組まれています。
らぶふぁみは、町田市在住のママ5名で町田で子育てをしている全てのファミリーの生活やお出かけを楽しく、便利にするためのフリーマガジン「らぶ♡ふぁみ」を発行しています。現在までに6号発行されています。
会は、はじめに宮本さん、西行さんからそれぞれの取り組みについてのご紹介がありました。宮本さんは、ご自身も14年コレクティブハウスにお住まいになっています。その生活の一端をたくさんの写真とともにご紹介いただきました。一番の特徴は、各戸のプライベートの居室と別に共有スペースがあること。また「コモンミール」といってみんなで食事をする機会があること。子どもたちが廊下で遊ぶ姿や家族を超えて赤ちゃんをみんなで見つめる写真など、コレクティブハウスの暮らしがぐっと身近になりました。
【トークセッション】
トークセッションでは、①町田の魅力と課題、②コロナの影響、③今後の展望の3テーマでお話をしました。
■町田の魅力と課題
西行さん 繁華街がありながら、少し行くと自然が豊かな環境があることは子育てにとって良い環境。活動する先輩ママがたくさんいたことで、どんどん子育て環境が良くなってきているというの町田の魅力。一方で、町田は、地理的なこともあり市内でも環境に地域差があるのが課題。
宮本さん 学生時代に来た町田とはずいぶん変わった。ワクワクする。コレクティブハウス本町田は、共有スペースも広いのでこことを地域に開くことで、地域にも貢献できるのではないか。
■コロナの影響
西行さん 取材ができず9月発行の号を休刊にせざるを得なかった。ただ、立ち止まってゆっくり考え、メンバーで議論をする時間が取れたこと。オンラインでセミナーに参加するなど、学びの機会が増えたことは良かった。
宮本さん 一緒に食事をするコモンミールなどできなくなったこともあるが、コモンスペースで本を一人ずつ持ってきてサイレント読書会、Zoomを使って住民のクリスマス会など、それぞれのコレクティブハウスで話し合って、工夫して対応している。
■今後の展望
西行さん 子育てをしている親子をサポートをきちんとできるよう、らぶふぁみの組織作りをしていきたい。また、あらためて人と人が会って話すことの大切さも気づいたので、5月以降月に1回はイベントを開催したいと思っている。最近は、在宅勤務になって、パパのイベント参加も多くなった。パパも参加できる場をつくりたい。
宮本さん 町田では、町田の団体とCHCが協働していけるのが楽しみ。一家族ではできないことがコレクティブハウスとして地域の人とともにできることがある。
トークセッションの後は、小グループに分かれて、感想や質問の共有タイム。その後グループで話したことを全員で共有して終了となりました。参加者も皆、様々な活動をしている方々で、「チャット欄に活動紹介をしてください」とCHCの狩野さんが呼びかけたところ、たくさんのコメントが書き込まれていました。
コロナ禍の今、暮らし方、働き方、家族のあり方について考えることが多いですが、お二人のお話しを聞いて、子育てのことも暮らしのことも家族だけで担うのではなく、開かれたコミュニティの中で担えると不安や孤独を解消していくことができるのではないかと感じました。今後は、単身世帯が増えるなど、家族のあり方がますます変化していきます。またコロナを経て、働き方も変化が生まれそうです。変化の中に対応できるのは、多様性。まちの中に市民が生み出すコミュニティが多様に存在することが地域の豊かさにつながってくるのだと思います。らぶ♡ふぁみから、コレクティブハウスからそんな活動がまた新たに生まれてくるのではという期待も感じた時間でした。