都立小川高校「総合的な探究の時間」の講演会の講師を担当しました！

3月16日、都立小川高校1年生の「総合的な探究の時間」で講演会の講師をサポートオフィス橋本が務めました。町田市で地域活動に取り組んでいる人の話から身近な課題を行動に移す実践例を学ぶ場、ということで講師としてお声がけいただきました。

今回は認定NPO法人greenbird町田チームリーダーの坂下朋紀さん、町田市市民部市民協働推進課の山本真未さんとともに登壇しました。お二人とも学生時代に地域活動を経験し、現在のキャリアにその考え方を活かして活躍されている方々です。

小川高校の体育館でお話させていただきました。1年生は318名です。頷きながら話を聞いてくださった姿が印象的でした。

以下、実際にお話させていただいた内容などをレポートします。

＜サポートオフィス橋本より＞
町田の地域活動について、農業、スポーツ、子育て、歴史・文化、障害、色彩心理など想いを持って活動されている内容をご紹介しました。地域活動の良さは、「やりたい！」、「これは必要だ！」という個人の想いや経験を大事にしながら活動ができるということ。地域活動にこれから触れる高校生の皆さんにその魅力をお伝えしました。

他にも、サポートオフィスの事業や学生が関わっている企画の紹介、地域活動を始めるときや活動を探すときのコツなどもお話させていただきました。

＜坂下さんより＞
町田市育ちの坂下さん。中学時代にやっていた活動や大学生のときに始めた認定NPO法人greenbirdでの活動などについてご紹介いただきました。greenbirdの目標は「ポイ捨てをする人がカッコ悪い街を作ること」。ゴミ拾いを継続して行うことで、ゴミを捨てづらい雰囲気を街に作ったり、おしゃれなビブスを着ながらゴミ拾いをすることで、街の人が参加したくなる活動を目指して展開している全国組織です。町田では毎月第二日曜日の午前中に実施されています。

＜山本さんより＞
現在は市民協働推進課の協働担当として、地域活動を支える仕事をしていらっしゃいます。大学生時代は、ゴミ拾い活動や商店街活性のためのイベント企画をされていたそうです。商店街での活動では、服飾関係の店舗が販売している洋服を使ったファッションショーや美容関係の店舗とコラボしたビューティー講座なども実施。それらの経験から仕事では、「地域活動を支える立場で自分にできることをやろうと思った」とお話されていました。

＜質疑応答＞
高校生の皆さんに事前に考えていただいた質問をいくつか取り上げ、お二人に答えていただきました。

Q1．（坂下さんへ）大学時代に認定NPO法人greenbirdでインターンシップをしていたとのことでしたが、インターンシップをしていて疑問に思ったことはありましたか？また、疑問に思ったことがあったときにどのようにしていましたか？

A1．疑問に思っていたことは本当にたくさんありました。疑問に思ったときには、「やってみる」、「聞いてみる」ことがすごく大事だと思っています。トライしてみて分からなかったら周りの人に相談する。それができるような環境が周りにあるといいですね。

Q2．（山本さんへ）なぜ地域福祉を学ぼうと思ったのですか？

A2．私は実の父を高校生のときに亡くしました。そのとき悲しい・さみしいという気持ちを誰かに話したかったのですが、当時の私は家か学校がすべてだったので、それ以外の居場所、気軽にそういう気持ちを話せる場がほしかったんですね。そのような場を作る分野のことを学びたいと思い、大学では地域福祉を専攻しました。

Q3．（山本さんへ）私たちにできる地域活動はどんなものがありますか？

A3．最初はゴミ拾い、川そうじなどの環境保全の活動がおすすめです。募集されている機会も多いので、気軽に参加してみるといいと思います。また、フードドライブなどの食品ロス削減の活動もおすすめです。参加するハードルが高くても、食品を持って行ってみることからやってみるといいと思います。

＜高校生の感想一部ご紹介＞
・僕は今まで地域団体の活動を身近に感じたことがなかったのですが、今回講師の皆さんから話を聞いて、自分も利用したことのある施設が地域団体によって作られたものだと知ることができました。次から地域活動を見かけた時には声をかけて参加してみようと思えました。

・ボランティアについて前々から少し興味があったので、そうだったのかと思いながら聞くことができました。一体どうやって人は集まっていたのか、なんでやることを決めていたのか知ることができました。今度、募集サイトをのぞいてみます。

・ボランティアはあまり触れてくることがなかったので今回お話を聞いて、自分の知らないことをたくさん聞けて良かった。もしかしたら、今日この話を聞かなかったら、今後ボランティアについては、何も知らないまま大人になっていく可能性もあったのでとても貴重な経験になった。ボランティア活動の内容だけでなく、今後自分が何かを選択する上で大事なことをたくさん知ることもできたので良かった。

・私は今までボランティア活動に参加することが出来ていませんでした。ボランティア活動に対して難しいのではないかと思ってしまっていたからです。しかし、今回の講演を聞いてボランティアに対する考え方が変わりました。軽い気持ちで沢山のことにチャレンジしていきたいです。

・あまり町田の地域活動について知らなかったけど今回沢山お話してもらって、町田のことも地域活動のことも興味が出ました。中学校の頃学校周りのボランティア清掃もしたことがあり、それも役に立っていると思うと誇れることだと思いました！

＊感想は、参加した高校生が記入したワークシートからそのまま抜粋しています＊

このようにお話しさせていただく経験はサポートオフィスにとっても貴重な機会になっています。講演などの機会は、引き続き積極的にお受けしていきたいと思います！今回のように現場で活動している方と一緒に登壇するなどの提案も可能です。ご希望の方は、サポートオフィスまでご連絡をお願いいたします。