【コラム】新米事務局長のつぶやきvol7「パブリックコメント知っていますか?」
「パブリックコメント」とは、国や自治体の政策の策定の際に情報を広く公表し、意見を募集する手続きです。パブコメと略して呼ばれることも。日本では、1998年「中央省庁等改革基本法」(第50条第 2 項)で法定化され、2005年に公布された「行政手続法の一部を改正する法律」によって本格的に導入されるようになりました。市民が政治に参加する手段の一つです。
NPOや市民活動団体に関連したものでは、平成29年に実施された「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律施行規則(案)」のパブリックコメントでは、日本NPOセンターが呼びかけ、全国のNPO支援センターの意見をとりまとめて提出するなどの事例(日本NPOセンターホームページ参照)がありました。
国政に係るパブリックコメントe-Govポータルというサイト内「パブリックコメント」のページに意見募集をしているものが一覧で掲載してあります。
町田市では、ホームページ内の市へのご意見というページ内の「パブリックコメント」のページで、パブリックコメントについての解説や案件一覧が掲載されています。9月15日からパブコメ募集が始まった計画が下記4つです。9月15日に発行された広報まちだ P5にも概要が掲載されています。
「市内に在住、在勤、在学する人」、「市内に事務所又は事業所を有する個人及び法人その他の団体」、「市政に関し意見等を有する人」が意見を提出できます。
いずれも私たちの暮らしに直結する計画です。パブリックコメントって聞いたことあるけどなんか難しいそう、意見を提出しても意味ないのでは…という方もまずは概要版だけ読んでみるところからはじめても良いのではないでしょうか。せっかくあるパブリックコメント制度です。私たち一人ひとりが制度を活かしていくことが必要です。
参考論文:「パブリック・コメントの意義と今後」徳永麟太郎 九州大学法学部 2015
その他参考サイト:
読まれる、取り上げてもらえるパブコメを書くためには? SDGs市民社会ネットワーク
パブリック・コメント(パブコメ)の書き方ガイド 「約束草案」編 WWFJAPAN
※WWFJAPANでは、環境問題に係る各種政策のパブリックコメントを定期的に呼びかけていて、その際に、書き方ガイドをまとめています。
著者/喜田亮子(町田市地域活動サポートオフィス 事務局長)
大和市在住。桜美林高校、桜美林大学出身。20年間民間企業の助成財団で全国の地域活動への助成等を担当。2019年4月設立の際に町田市地域活動サポートオフィス入職。同年10月から事務局長。